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マンション住まい。近隣から「子どもの足音や声がうるさい!」と苦情がきて、どうしたらいいのか……。

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2022.08.05

心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。

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連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

相談:マンション住まい「子どもの足音や声がうるさい」と苦情が…。

悩む女性出典:stock.adobe.com

(東京都 43歳 ユウコ)

5歳と小学2年生の子どもが二人います。

マンションに住んでいるのですが、管理人さんから「近隣の方から足音や子どもの声がうるさい」と苦情の連絡が入りました。

あまりにうるさいときは私も子どもに注意しているのですが、完全におとなしく過ごさせるのは難しく…。ベランダなどで小さいプールを出して遊ばせたいと思っているのですが、それも苦情が来るのではないかと不安です。
音を常に考えていると、若干ノイローゼのようにもなってきている自分がいます。

これからも住んでいくことを考えると隣人トラブルはできるだけ避けたいので、隣の人と下の階の人へご挨拶にいこうかとも考えていますが、どう思われますでしょうか。(引っ越し時には挨拶はしています)
 

「お互いさま」と思い合えるような関係性を!

回答

音の問題は、なかなか悩ましいですね。全く気にならない人もいれば、どうも敏感になってしまう……という人もいますし、こういう音は気になるけど、こういう音は気にならない……なんていうのも個人差があるもの。たとえば、音が響かないようにマットを敷くとか、さわがしくなりそうな時は窓や扉を閉めるとか、いくつか考えられる対策もあると思いますが、完全に「苦情が来ないように」と気をつけて生活するのはなかなかしんどいですよね。
 
ですから、「見張り合う」という関係性よりも、「お互いさま」と思い合えるような関係性を作っていけると、ユウコさんの心もラクになっていくし、お子さんたちものびのびと過ごせるのではないかなと思いました。
 
そういう意味では、プール遊びやそれ以外でもお子さんたちが自宅で遊ぶ時間が増えそうな夏休みに、ご近所の方々へ改めてご挨拶をしておくのは、いいアイデアですね。管理人さんへお伝えしておくのもいいかもしれません。
 
「いろいろ注意はしているけれど、こういう時にさわがしくなってしまうかもしれません」といったお話ができれば、ユウコさんの気持ちが伝わります。「気にしてくれているんだな」とわかると、相手の感じ方も変わるものではないでしょうか。
 
それに、どうも私たちは、見ず知らずの人に対しては冷たくなれてしまうけれど、顔見知りや関わりのある人にはそうなりにくい傾向があるようです。たとえば、店員さんがミスをして「ちゃんとしてよ!」って文句を言いたくなるようなケースでも、その店員さんが知り合いだったら「大丈夫ですよー」と言えたりする。そんなことはありませんか?
 
だから、お互いにあまり干渉しない都会暮らしの中とはいえ、少しユウコさんやお子さんの存在を知っておいてもらうことで、協力してもらいやすくなるかもしれませんね。
 
そうした中で、音のことで困っている相手側の事情がほんの少しでも想像できるようになってくれば、こちら側も「相手を思って配慮する」ということがしやすくなるかもしれません。同じ気をつけるにしても「苦情が来ないように」とピリピリした感じではなく、「お互いに心地よく過ごせたらいいね」という思いやりからお子さんたちと一緒に考えられれば、ストレス具合も少し違ってくるのではないでしょうか。
 
とにかくとにかく、お子さんたちのことも、まわりの方々のことも気にかけて、大切にしようとされているユウコさんは、とってもがんばっています。とってもとってもよくやっています。それに、この世界に誰にも迷惑をかけないで生きていける人は一人もいません。

ですから、せっかくお引越しされたマンションで「こんなふうに暮らしたいな」というユウコさんやご家族の気持ちも大切にしながら、一人でかかえこんだり、できないことまで無理しようとするのではなく、ご家族や管理人さん、まわりの人たちに協力してもらおうという気持ちで、試してみてくださいね。
 
育ち盛りのお子さんたちですから、できれば元気にのびのびと過ごさせてあげたいもの。ましてやここ数年は、コロナ禍で活動や遊びも制限されてきたでしょうから、お子さんたちだって、ママだって、不自由な思いをしてきた部分がきっとおありですよね。お互いの心地よさを思いやりながら、暑すぎるこの夏のベランダプールをお子さんたちが心からの笑顔で楽しめますように。

 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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