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「いつも一緒に居たい私と、一人の時間が好きな彼。彼を変えることはできない?」36歳女性の人生相談。

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 心理カウンセラーうさこの心を軽くする考え方

2022.01.28

心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。

相談:彼に変わってほしいと願う私はダメですか?

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(東京都 36歳 ユミ)

わたしには5歳年上の41歳の彼氏がいます。
マッチングアプリで出会い、付き合って1か月で同棲を始めて、今付き合って2年になります。
お互い歳も歳なのでそろそろ結婚したいと思い、気持ちを伝えたところ「価値観が合わないから結婚しても上手くいかないと思っていて、このまま付き合っていくべきか考えていた」と言われました。正直そんなこと考えていたなんて、ビックリです。

具体的に言われたのはこちらです。
・食事時間は一緒じゃなくてもいいのにいつも君は帰ってくる時間を聞いてまってる
・気に食わないことがあるとすぐ怒る
・家に居るときはずっと一緒のことをしていないと不機嫌になる(映画見るなど)

わたしは彼とできるだけ一緒に過ごしたいので、彼にもそうなってほしく、その気持ちを改めて伝えたところ、やっぱり合わないと言われてしまいました。

このままではもう別れてしまいそうです。彼に変わってもらう方法はないのでしょうか……。

結婚は「価値観が2倍」になること

回答

結婚したいと思っていた彼に「このまま付き合っていくべきか考えていた」なんて言われたら、とてもショックですよね。「大好きな人が離れていってしまうかも……」そんな不安も湧いてきちゃいますよね。
 
離れてほしくない一心から「なんとかしたい!」と思う気持ち、私にも経験がありますし、想像もできます。ただ、残念ながら……「彼に変わってもらう方法はないか」というご質問の意図が、ユミさん自身が何も変えることなく、彼だけに変わってもらいたいという意味でしたら、私はその方法を知りません。
 
ご相談文を読ませていただいて、彼は今、ユミさんを大切に思うからこそ、これまでは少し頑張ってユミさんの価値観に合わせてきたけれど、これ以上自分の価値観に反してそれを続けていくのはちょっとしんどいな……と感じているのかなと想像しました。
 
おそらくユミさんは、「パートナーなら食事は一緒にするもの」「一緒にいる時は、同じことで楽しむもの」=「幸せの形」と思っているのではと思います。「一緒に」は、ユミさんにとってすごく大切なことなのでしょうね。
 
一方、彼は「たとえパートナーでも、一人の時間やペースが大切」と考えるタイプのようです。
 
大切なことって、人それぞれ違います。「幸せの形」も、ひとつではないんですよね。
 
ユミさんにとって「一緒に」がものすごく大切なように、彼にとっては「一人の時間やペース」がものすごく大切。なのだとしたら、どちらかだけが大切なものを諦めなくちゃ一緒にいられないのは、とっても窮屈ですよね。
 
それでもやっぱり彼の価値観を受け入れられないとしたら……「幸せの形」を守りたい心の裏側に、ユミさんの不安やさみしさがくっついているからかもしれません。
 
食事時間が一緒でないと、二人で一緒のことをしてないと、どうなりそうで不安ですか?
どんな不快な感情を味わうことになりそうだ……と思っていますか?
ユミさんの心の中をのぞいて、答えを探してみてください。
 
もしも不安やさみしさを埋めるために、「一緒に」を彼に求めるのだとしたら……彼がどんなに無理をして「一緒」であることを大切にしてくれたとしても、ユミさんの不安やさみしさを埋めることはできません。それどころか、より一層、失うことが怖くなり、怒ることや不機嫌になることで彼をコントロールしたくなってしまうことでしょう。
 
ユミさんの不安やさみしさは、自分自身を誤解して、「私は愛されない人だ」とか、「ひとりぼっちになってしまう」とか、そんなことを心の奥底で信じてしまっているからかもしれません。
 
でもそれは勘違いです。
 
ユミさんは、「愛されない人」でも「ひとりぼっちになる人」でもありません。だって彼、ユミさんの価値観に合わせようと、今まで頑張ってくれていましたよね。ユミさんが愛されているからこそ、ですよね。それを思い出してみてください。本来の安心感が自分の中に戻ってくれば、自分の大切なものと同じように、愛する彼が大切にしているものも大切にしたくなるはず。
 
幸せって「形」じゃないです。だから、ユミさんがこれ!と思っている形が壊れるような気がしても、大丈夫。結婚するって、価値観が2倍になること。「一緒に」の時間も、「それぞれに」の時間も、どっちも幸せだと感じられたら、幸せが2倍になりますよね。壊れるどころか、2倍になっちゃった。そんな世界へどうぞ飛び込んでみてくださいね。応援しています。

 


著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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