連載記事

相手が困るかもと思い「無理」「ツライ」と言えません #心理カウンセラーうさこの心を軽くする考え方

カルチャー

 ツラくても言いだせない性格です

2021.06.25

心理カウンセラーの古庄由佳です。ニックネームは「うさこ」。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。

広告

連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

「空気が読めない」のがネガティブにとらえられる時代の昨今。昭和の価値観は薄れ、人と違う意見や目立つことが認められるようになったとはいえ、まだまだ同調圧力を感じる場面はありますよね。

「迷惑をかけないように」と言われ、「得意を伸ばそう」よりも「苦手なことは克服しよう」と言われて育った私たちは、過度に人に合わせすぎて疲れる思考回路をしているのでないでしょうか。
今回から、頂いた相談に答える形で、ストレスフルな思考回路を手放して、ラクになる考え方を少しずつお伝えしていければと思います。

私自身、人に合わせて生きているうちに、気付いたらとてもしんどい人生を送っていた時代があります。
自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めますよ、ぜひ参考にしつつ、自分にとっての幸せを追求していきましょう!

相談:ツラくても言いだせない性格です

ツラくても言いだせないイラスト/蒼井 すばる

幼少期からツラくても「ツライ」「無理」などを言えない性格です。

友達から意地悪なことを言われても「やめて」とか言えずにヘラヘラ笑っていました。
「ツライ」「やめて」「無理」と言っても聞いてもらえなかったときの絶望を味わいたくないのかもしれないと思います。
両親は弱音を吐くと根性がないからだとか、要領が悪いからだとか「努力の余地があるのに、簡単にツライと諦めるな」と言います。

それでも以前は祖父母には「ツライ」と弱音を吐けました。どんなときでも肯定して励ましてくれたので、言えていました。
しかし祖父母が他界してしまい、今まさに「ツラすぎて苦しい」です。

夫はもともと寡黙な人でしたが今は「うん」か「いや(いらない)」しか言わないようになりました。
娘は反抗期なのか私の言うことを聞いてくれません。

家族がバラバラ、なのに家事は誰もしないので、私が1人でしています。ごはんもバラバラ、掃除も洗濯もすべてやっても何も言わないのに、やらないと娘も夫も「履いていく靴下がない」「トイレが汚い」など言ってくるんです。
そして私は誰にも「ツライ」と言えずに心が折れそうです。

私は家政婦でもないし、いくら年頃とはいえ娘から反抗的な態度をとられると泣きたくなります。
でも「お母さんだってツライ!」と言ってみたときに「ウザい」と言われそうで怖いんです。

どうすればいいんでしょうか。

(46歳 神奈川県 MOOM パート勤務)

広告

著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

気になるタグをチェック!

saitaとは

連載記事

心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

広告