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相手が困るかもと思い「無理」「ツライ」と言えません #心理カウンセラーうさこの心を軽くする考え方

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 ツラくても言いだせない性格です
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連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

うさこさんからのアドバイス:「つらい」を言った自分をめちゃくちゃ褒めて!

「私のツライを受け止めてーーー!!!」

そんなふうに叫んでいるMOOMさんの心の声が聞こえてきました。「言いたいのに言えない」って、苦しいですよね。

実は、「言えない言葉」というのは、幼い頃に「絶対に言わないぞ!」と自分で決めた言葉であることも多いんです。
子どもの頃にした自分との約束を大人になっても守り続けているから、どんなに言いたくても、口から出てこなかったりするんですよね。

もしもMOOMさんが幼い頃に、「ツライ、やめて、無理……なんて言わない」と心に決めたとしたら、それはどんなきっかけで、どんな理由でそう決めたのでしょう? 

そう考えていくと、お友達に意地悪をされたり、ご両親に「簡単にツライと諦めるな」と言われたりして、傷ついている幼いMOOMさんが思い出されるかもしれません。

「ツライよー」って泣いてる子どもの自分を思い出したら、大人のMOOMさんが「そうだよね。ツライよね」って受け止めてあげてくださいね。

もしかしたら、弱音を吐かないことで「私、根性あるよ」とご両親に認めてもらいたかった部分もあるかもしれません。
でも、大人になってもまだツライと言わないで頑張っているんです。相当な根性ですよ。もう自分を「頑張った!」と認めてあげましょう。

弱音を吐くことを誰よりも許していなかったのは、MOOMさん自身かもしれません。
そして弱音を受け止めて欲しかった相手もまた、自分自身かもしれません。

だから、もうそろそろ弱音を吐く自分を許してあげませんか?
それが、小さな頃からずっとしたかったことではないでしょうか。

誰にどう思われたって、自分がしたいこと、させてあげましょう。

見方を変えれば、旦那さんがそっけないことも、娘さんが反抗期なことも、大チャンスです。
ご家族が何でもしてくれたら、わざわざ言う機会、ないですもんね。

さあ、今まで言えなかったことを言ってみる練習です♪

「トイレ汚いよ」と言われたら、「私ばかりでツライし、今は掃除できないの。代わりにお願い」。

そっけない態度に悲しくなったら、「それ、ツラくて無理だわー。もうちょっと私に優しくして」。

そんなふうに言ってみてください。
そして、ご家族がどんな反応をしたとしても、「よく言えた。えらい」と自分を褒めましょう。

言うと癒る。
言えなかった言葉が言えると、心が自然と癒されていきますよ。

本当に望んでいるのは「ツライ」と言った先に、気持ちを言い合い、受け止め合える家族関係の構築ではありませんか?

もしそうなら、ご自身の「言えなかった気持ちを出す」「どんな自分も受け止める」そんなチャレンジから、本当に望む関係性を作っていきましょう。

根性あるMOOMさんですもの。きっとできます。応援していますね。

 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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