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【親大好き夫】週末も親を誘ってお出かけ。私が遅い日は実家で夕飯。私よりも親の方が好きなのでは…?

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2024.09.07

心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。

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連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

相談:週末も親を誘ってお出かけ。私が遅い日は実家で夕飯。私よりも親の方が好きなのでは……?

悩む女性出典:stock.adobe.com

(東京都 アイ 43歳)

45歳の夫と私、子なし夫婦です。わが家から徒歩15分くらいのところに夫の両親が住んでいます。

夫は両親のことがとても好きで、私が仕事で遅い日は義実家へ夜ご飯を食べにいったり、週末も親を誘ってどこかに行きたいなどと言ってきます。

そんな夫のことが、最初は「親想いのいい人」くらいに思っていたのですが、だんだんと親に依存しすぎじゃないか? と思うようになってきました。そして、最近では夫を冷たい目でみるようになってきて、愛情も薄れてきてしまっています。

私より親の方が好きそうな夫とのこれからの関係(私の気持ち)を改善するにはどうしたらよいでしょうか……。

出せていない本当の気持ち、ありませんか?

回答

親子関係が良好なのは素敵なことですが、やっぱり結婚したら夫婦の関係を第一に考えてほしいと思いますよね。

「私より親の方が好きそう」
アイさんのお気持ちは、この一言に込められているように感じました。

「うんざり」「冷たい目」などの言葉から、彼への愛情が薄れてきている様子も感じられはしますが、と同時に、アイさんは「これからの関係(私の気持ち)を改善するには」とご質問をくださっています。

ということは、「本当はもっと愛情を持って関わりたい」という思いが、アイさんの中におありなのではと思います。

出せない本音の数だけ、心の距離は遠ざかっていきます。

遠ざかる夫婦出典:stock.adobe.com

もしかして、アイさんの中に、出せていない本当の気持ちが溜まっていませんか。

本当は、週末は2人でゆっくりしたいんだけどな……(がっかり)
本当は、お互いのことをもっと話したいんだけどな……(がっかり)
本当は、両親の希望ばかりじゃなくて私の希望も聞いてほしいな……(がっかり)
など。

たとえばこんな「がっかり」を、「大したことじゃないから」と、スルーしていませんか?
このスルーした気持ちが「出せない本音」です。

そして、本当の気持ちを出せない時って、ついやってしまう「フリ」があると思うんです。

たとえば、つい「心の広い妻のフリ」をしてしまうとか。
つい「がっかりしてない、平気なフリ」をしてしまうとか。

こんな「フリ」に心当たりがあるようでしたら、「それ、やめていいよ」と自分に教えてあげましょう。

心が狭くなっちゃう時があったっていいんです。
さみしく感じてがっかりすることがあったっていいんです。
「本当は……(がっかり)」という気持ちだって、表現していいんです。

心の広いフリやがっかりしていないフリをしていると、彼は「それでいいんだね。問題なしだね」と受け取ってしまいます。なんなら、彼は、今の状況をアイさんも望んでいることだと勘違いしていることさえあるかもしれません。

愛情は、表現すればするほど増えていきます。さみしく感じるのだって、そこに愛情があるからこそ。だから、薄れた愛情をアイさんの中に復活させていく方法は、自分の気持ちを大切なものと認めて表現していくことなのです。

心のイメージ出典:stock.adobe.com

そして、アイさんが表現してくれると、パートナーもアイさんを大切にする方法がわかります。
人は、喜んでくれることをしてあげたくなるもの。だから、アイさんが「これをしてくれたらうれしい」と思う、喜ぶポイントをぜひわかりやすく教えてあげてほしいのです。

もしかしたら彼は今、「私より親の方が好き」なのではなくて、「アイさんの喜ばせ方がよくわかっていない夫」になってしまっている。それだけかもしれません。

「言わなくてもわかってよ」そう思っちゃうお気持ちもよくわかります。
でも、人って誰もが自分の思い込みの中で生きていますから、表現されないと気づけないことも多いんです。

こんなふうにお伝えすると、「私だって、彼のご両親を大切に思わなくちゃいけないのに」なんて気持もうっすらと見え隠れするかもしれません。でも、心配ご無用。自分の気持ちを大切にできると、彼の気持ちも、彼のご両親の気持ちも自然と大切にしたいなと思えるようになります。

だからまず、アイさんの気持ちを大切にするところから始めてみてくださいね。きっとアイさんが望む夫婦関係を築いていけます。応援しています。

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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