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子どもを怒ってばかりで「理想のママになれていない……」と悲しむママへ。#心理カウンセラーうさこの心を軽くする考え方

カルチャー

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2021.12.17

心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。

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連載:心理カウンセラーうさこの「心を軽くする考え方」

相談:「理想のママ」になれてない自分がイヤです。

怒る 母出典:stock.adobe.com

(東京都 41歳 かおり)

小学2年生の娘がいます。
最近口が悪く、部屋も遊んだらそのままで散らかしっぱなし。ご飯の時間になってもスマホのゲームに没頭して食べ始めないことも。

わが家は共働きなので、仕事も忙しくついついイライラして娘に強い言葉を言ってしまうことがあります。
夫は「好きなようにさせておきなよ」と言い、娘を甘やかすので結局私が娘を怒ってばっかり。

娘からはたぶん「うるさいママ」として見えている気がします。

私自身、正直なところ仕事と家事で疲れ切って心に余裕がなくなり、今では一人の時間がとにかく欲しいと思ってしまうようになりました。

私の「理想のママ」はもっとおおらかで優しくて子どもから好かれているはずでした。
どうしたらいいでしょうか。

「自分ルール」に厳しすぎるのかも

回答

仕事に家事に子育てに、、、とーってもお忙しくされているのでしょうね。それだけでもう、すごいことです。
 
大好きな娘さんですもの、本当はイライラして強く怒ったりしたくないですよね。
 
でも、「仕事も忙しい中でなんとか家事をこなしているのに、娘はマイペースで協力してくれないし、夫もそんな娘を注意すらしてくれない」そんなふうに感じる状況では、「どうして私ばかりこんなにがんばっているの?もう疲れた」なんて苦しい気持ちにだって、そりゃなっちゃいます。自分を責めないでくださいね。
 
「仕事と家事で疲れ切って心に余裕がなくなっている」。そんな時は、心の中にルールを持ちすぎて、必要以上に自分に無理をさせていないか、見直してみることをオススメします。
 
「こうでなければならない」「〇〇してはいけない」…人は、自分を制限したり禁止したりするルールを心に多く持っているほど、忙しくなりますし、心も疲れます。
 
たとえば、職場では「頼まれたことは、一人でやり遂げなくてはいけない」とか、キャパオーバーでも「できませんと言ってはいけない」とか、「愛想よく、好印象でいなければいけない」とか、自分に課しているルールが厳しいほど、仕事はハードになっていきますよね。
 
さらに家庭でも「部屋はいつもキレイにしなければ」「お母さんはいつもニコニコしていなくちゃ」などなどルールいっぱいの状態では、心が寛ぐ暇がない。その上、ルールが守れなかった自分を責めたりしたらもう……心のバケツがいっぱいになって、何かの拍子に怒りがブワッとあふれてしまう。
 
いかがでしょう?心当たりはありませんか?
 
では、そんな心のルールがどうして生まれたのかというと、それは幼い頃からの経験で「そうしなければ愛されないんだ」「そうしなければ居場所がなくなっちゃうんだ」そんなふうに感じて、その恐怖から身を守るために作ってきたルールであることが多いんです。
 
だからこそ、ルールを破っている人を見ると、心が反応してイライラしたり。実はそれは、無意識の部分で心が怖さを思い出しているからなんですね。
 
一方で娘さんは「口が悪くても、散らかしっぱなしでも、食事の時間を守らなくても、両親に愛されている私」を心のどこかでどっしりと信じて安心しているがゆえの行動なのかもしれません。見方を変えれば、かおりさんに「もっと緩くていいんだよ、もっと安心して自由にしていいんだよ」そんなことを教えてくれる存在なのかもしれませんね。
 
まずは、かおりさん自身が、心の中のルールを見直してみてください。しっかりしていなくてもいい。いつも人の役に立てる自分でなくてもいい。完璧なお母さんでなくてもいい。子どもや夫と一緒にだらけちゃう日があってもいい。家事をサボってたっぷりと一人時間を満喫してもいい。
 
そんなふうにルールを緩めて余裕と安心を取り戻していくと、どうでしょう?いつの間にか、細かいことを気にしないおおらかなお母さんになっているんじゃないでしょうか。
 
大丈夫。娘さんがこんなにも心に正直に過ごせる家庭を作っているんですもの。もうすでに子育てに大成功されています。安心して笑っていてくださいね。その姿が「信頼してるよ」というメッセージになり、娘さんに伝わっていくはずと思います。

 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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