とにかく言葉がキツイ職場の女性。もう我慢の限界で…。#アラフォーお悩み相談

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2022.07.01

心理カウンセラーの古庄由佳です。カウンセリングに来てくださる方には「うさこさん」と呼ばれています。 自分の心に蓋をして、我慢を続けて生きるのはとてもしんどいですよね。最近はスマホやSNSのおかげで情報が溢れてすぎているためか「自分の考え方がおかしいのかも」「私だけじゃないし」とガマンしてしまっていることもあるようです。自分の人生をHappyにするかどうかは自分が決めると信じて、皆さんのお悩みに答えます。

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相談:とにかく言葉がキツイ職場の女性。もう我慢の限界で…。

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(大阪府都 43歳 ニーナ)

職場の3歳年下の女性がいるのですが、言葉がとにかくキツいです。
私が少しでも間違ったことを言うと「なんでそう思うんですか?どう考えても〇〇ですよね?」のような、詰めるような言い方をします。ときには言葉にせずとも表情に出ることも…。

ちなみにその人は私だけではなく、他の人にも同じように怒っているような言い方をします。唯一違うのは上司への対応のみ。

せっかく仕事が楽しくても、この人がいることで気持ちが落ちてしまいます。この際、私が思っていることを直接言ってしまおうかと考えているのですが、それはやりすぎでしょうか。

些細なことなのかもしれませんがモヤモヤして個人的に長い間悩んでいます…。
何かアドバイス頂けたらうれしいです。
 

相手に「伝わりやすくなる伝え方」があります!

回答

「ううう。そんな言い方しなくても……」って悲しくなること、ありますよね。
自分でも「あちゃー」と思っていることをわざわざ言われたら、「悔しいーー!」って心が波立っちゃうこともありますよね。
 
「楽しく働きたい」そんな想いで、まわりの人のことも気にかけながら悩まれているニーナさんは、きっと仕事に対しても、人との関係性を築いていくことに対しても、とっても前向きな方なんだろうなと感じました。
 
さて。その方は、上司以外には、他の方に対しても同じような接し方だということなので、ニーナさんにだけキツく接しているということはなさそうですね。
 
となると、「キツイ言い方をする」「怒ったような言い方になる」その背景にはどんな事情があるのだろう?と想像してみるとき、

  • 気持ちや時間に余裕がなくて、つい言葉や態度に出てしまう
  • やわらかく表現することが苦手
  • 思ったことがそのまま出てしまう

あるいは、もしかしたら

  • 本当は自信がなくて、自分が正しいことを確認したい

 なんてこともあるかもしれません。
 
もちろんこんなふうに想像してみるのは、「相手にもこんな背景があるのかもしれないから、こちらは我慢しましょう」ということではありません。
 
相手に悪気はないのかもしれないけど、ちょっと傷ついてしまう。わざわざ言うほどのことじゃないかもしれないけど、不快な気持ちになる。そんな時、言わないままにしていると、心の中でその気持ちが膨らんでいって、相手のことがどんどん嫌になってしまう。そんなことってあると思うんです。
 
だから私は、自分が感じていることを相手に伝えてみようとするニーナさんの勇気を応援します。言いづらいことを言うって、勇気がいりますもんね。
ただ、言いたいことを言うことが、感情をぶつけただけのように受け取られてしまうと、本当に伝えたいことが相手に伝わらず、もったないですよね。
 
ニーナさんの大切な気持ちを、相手の方にも大切に受け取ってもらえたらなと思いますので、「伝わりやすくなる伝え方」のポイントを紹介してみますね。

  1. どんな関係でいたいのかを先に伝える。
  2. 今どんな気持ちになっているのかを素直に告白する。
  3. どうしてもらえたらうれしいのかを具体的に伝える。

たとえば、「私は〇〇さんと楽しく働きたいと思っているのですが、〇〇な言葉にグサッときて落ち込んでしまうときがあるんです。できれば〇〇な感じで伝えてもらえたらうれしいです」みたいな感じでしょうか。
 
ポイントは、相手を「敵」にしないこと。相手を変えようとするのではなくて、自分の自己紹介をするつもりで伝えてみること。こんなふうに心がけてみることで、ぐっと受け取ってもらいやすくなります。
 
自分の想いを大切にできると、自然と相手の想いも大切にしようと思えるもの。それによって、今まではわからなかった相手のことが少しわかるようになることもあるかもしれません。
 
コニュニケーションは、「性格」も「人生経験」も「言葉に込める意味」も「反応の仕方」も「得意不得意」もそれぞれに全く違っている私たちが「お互いを知り合っていく」共同作業。だから、自分のことを伝えていくことは、自分を大切にするだけでなく、相手も大切にすることにつながっていくのではないかなと思います。
 
相手のことも大切にしながら、自分の想いも大切にしていく伝え方。よかったら試してみてくださいね。
 

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著者

古庄由佳さん

古庄由佳(うさこ)

17歳の頃に、徐々に視機能が失われていく難病であると診断される。病気に負けず頑張りたいのに、体も心も人間関係もどんどん壊してしまう。そんな生きづらさから、心のことを学び始める。2012年より、心理カウンセラー、セミナー講師、心理スクール講師として活動。自分との仲直りをテーマに、本来の魅力や才能を解き放っていく心理カウンセリングの他、病気からのサインを受け取り、本来の自分らしい人生を取り戻していく卒病カウンセリングも好評。20年近く住んでいた東京を離れ、2019年に福岡県糸島市に移住。著書は「心屋流 戦わないで生きていく」「心屋流 がんばらないレッスン」(ともにPHP研究所)。

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