子どもの話、どれくらい付き合えばいいの?
相談:韓国のアイドルグループに推しがいるわが子。推しの話になるとマシンガントークが止まらなくなり、「ママにも見てほしい!」「めっちゃよくない?」と魅力を延々と伝えてくる。推しが支えになってるのはよいことだし否定しないけど、強要されても共感できない。どんな風に対応すればいいのでしょうか。
子どもは夢中で話し続けているけど、正直興味がもてないとおっしゃる親御さんは多いです。軽くあしらったら「ちゃんと聞いてる?」と怒られるし、かといって前のめりで聞けるほどの関心もない。
そんなときの対処について考えていきます。
まずは「聞いてほしい」気持ちを理解する。
ちょっとした愚痴や今日あった出来事など、パートナーや友人に話したいときってありますよね。そんなとき、背景にはどんな気持ちがあるでしょうか。
きっと、「わかってほしい」「知っていてほしい」など、共有したい思いがありますよね。子どもも同じように感じていて、ただひたすら話し続けているのではなく、「ママに(パパに)わかってほしい」と思っているんです。
上手く話を聞けない、聞いていてもイライラしてきてしまう、と悩まれている親御さんは「前のめりに話に付き合ってあげないといけない」と感じているかもしれません。
ですが「わかってほしい」気持ちへの答え方は必ずしも、子どものタイミングに合わせて話に付き合うだけではありません。
例えば、子どもが話しているときではない別のタイミングで「〇〇にはまってるって言ってたよね」と伝えるのは大事です。
しっかり聞いていること、覚えていることが伝われば、「ちゃんとわかってる?聞いてる?」という気持ちは軽減されていきます。
また、「夢中になれるものが見つかって嬉しいよ」など、子どもがもつ「好き」を受け止めて言葉にするのも大切。
推している存在や好きだと思う気持ちを含めて、「ちゃんと受け止めてるよ」と伝えていけるといいですよね。
依存先は分散できれば尚よい
「構ってほしい」が強い子の中には寂しさを抱えているケースもあります。友達や学校関係で満たされない気持ちがあると親の比重が重くなりやすいんですね。
10代になってくると、家庭外のコミュニティでも自分を出していけると、親子双方にとって良い影響が生じてきます。
相手によって異なる反応を得られたり、いろんな考え方を知っていくことで相手と関わる力を身に着けていけるんですね。
また、頼る相手が分散されると、その子自身の心が安定しやすくなります。
学校関係で友達を作るのが難しい場合は、同年代の子が多い習い事やママ友の子と繋げるなどのサポートがあるとよいでしょう。
大事に思うからこそ悩むのが親心
ないがしろにはしたくないけど、ずっと親身に聞いてあげられるほど余裕がない。そして子どもの話を楽しく聞けない自分にもやもやするときはあるかもしれません。
しかし親子であっても、人と人なので趣味や関心が必ずしも合うわけではないですし、親だからといって子どもに寄り添い続けられるわけでもありません。
肩の力を抜いて、できる範囲で子どもとの会話を続けていけるといいですよね。