家事関連の平均時間をチェック
まずは、日本の家事関連の平均時間を確認していきます。令和5年版 男女共同参画白書によると、2021年時点で、6歳未満の子供を持つ妻の1日あたりの平均家事時間は以下の通りです。
※家事関連時間は「家事」「介護・看護」「育児」「買い物」の合計時間を指します。
<共働き世帯の1日あたりの平均家事時間>
妻:391分(6時間31分)、夫:114分(1時間54分)
<専業主婦世帯の1日あたりの平均家事時間>
妻:567分(9時間27分)、夫:108分(1時間48分)
共働き世帯は専業主婦世帯と比べて、全体的に家事関連に使う時間が少ないことが分かります。家事関連の業務を外注したり、保育サービスを頼むなどの工夫をしていると考えられます。
また共働き世帯の夫は専業主婦世帯の夫に比べて、家事関連に使う時間が長いですが、その差はわずか6分しか増えていないということが分かります。
妻と夫の家事分担
さらに、妻と夫の家事分担について見ていきます。同じく令和5年版 男女共同参画白書によると、専業主婦の場合は家庭の84.0%の家事を担っています。一方、共働き世帯であっても、妻が77.4%の家事を担っていることが分かました。
時系列でみると、妻の負担率は年々下がってきています。最近では、妻だけではなく、夫も家事を分担していこうという傾向が見られますが、共働き世帯であっても未だに妻の方が家事の負担が大きくなっています。
家事の負担を減らす方法
妻が家事の負担が大きくて、毎日忙しいと感じている場合、少しでもその負担を軽くしていく工夫をしてみましょう。
夫と家事を分担する(夫の家事時間を増やす)
まずは、夫と家事を分担することを検討してみましょう。夫にお願いするよりも、自分でやった方が早いと、ついつい妻がやりすぎてしまっているケースもあります。改めて夫と家事分担について話し合い、夫ができる家事をお願いするようにしましょう。
便利な家電を活用する
夫も仕事が忙しく、夫婦ともに家事の負担が大きい場合は、便利な家電を使っていきましょう。食器洗い機、乾燥機付き洗濯機、お掃除ロボットは、家事の時間を減らすことができる便利な製品です。家電によって毎日の家事時間を30分でも減らすことができれば、一週間で3時間以上の節約になります。
家事代行サービスを活用する
それでもまだ家事の負担が大きいと感じる場合、家事代行サービスを使って、家事労働を外注しましょう。水回りの掃除を週に1回頼む、食事の宅配サービスを頼む、子どもの送迎をシッターさんに頼むなどのサービスは、特に共働き家庭の強い味方です。
もちろん、家電を揃えたり、サービスを利用するにはお金がかかりますが、その分共働きでお金を稼げば問題ありません。ストレスを減らし、長く働き続けるためには、上手にお金を使いながら家事の負担を減らすことを考えましょう。
まとめ
日本の妻と夫の家事に使っている時間を見ると、妻の方が負担が多いことが分かりました。みなさんのご家庭ではどうでしょうか。共働き世帯など、妻が仕事と家事で忙しすぎると感じる場合は、少しでも家事の負担を軽くすることができないか、夫婦で話し合ってみましょう。