じつは「栄養の宝庫」だった…！食物繊維やビタミンたっぷりな“手軽に買える食材”とは？

教えてくれたのは……管理栄養士若山あみさん

管理栄養士　若山あみさん

愛知県にある「あさひの森内科消化器クリニック」の管理栄養士。クリニックでは保険診療で野菜の栄養と体へのメリットについて栄養指導を行っている。

一年中スーパーに出回っていて、手ごろな価格で手に入りやすいバナナ。実は、体がよろこぶ栄養がたっぷり入っているのです。主要な栄養素6つと、その栄養が体にあたえてくれるメリットをご紹介します。体調面にも精神面にも、よい効果をもたらしてくれますよ！

カリウムには、体内の余分なナトリウムを排泄する役割があり、高血圧の改善やむくみを解消する効果があります。

バナナに含まれる糖質は、ブドウ糖、果糖、ショ糖、でんぷんなど、さまざまな種類を含んでいます。種類によって体内でエネルギーに変わる速さが異なるため、即効性と持続性を併せ持っている優れた糖質の供給源といえます。

バナナには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランスよく含まれています。そのため、腸内環境を良くして、お腹の調子を整える効果があります。
バナナは低カロリーでありながら食物繊維が豊富なため、満腹感を得やすく、ダイエットにも最適。食後の血糖値の上昇も抑える働きもあります。

ビタミンB群は、主に糖質やタンパク質、脂質の代謝を助ける働きがあるため、疲労回復に役立ちます。バナナに多く含まれるビタミンB群とは、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸です。皮膚や爪、髪などの健康を維持する働きもあります。

バナナには、アミノ酸の一種であるトリプトファンが含まれます。トリプトファンは、脳内でセロトニンを生成する栄養素。精神を安定させ、脳のはたらきを活性化させる性質を持っているのです。

強い抗酸化作用があるとされるポリフェノールを含んでいるため、老化や生活習慣病の要因となる活性酸素を取り除く働きがあります。

バナナは栄養価が高く、わたしたちの体に多くのメリットをもたらしてくれます。健康のための習慣のひとつとして、ぜひ積極的に食生活に取り入れてみてくださいね。