すぐできる方法を試しながら、わが家の文化を作っていく
家事シェアの改善には、大きく2通りのアプローチがあります。
すぐできる「対処療法」と、本質的な「家事のチーム化」です。
これは、どっちが良い悪いではなく、まずは手軽なことからはじめて、少しずつ家事をチーム化させていくのがいい。
では、今回は2つ、すぐできることからご紹介します!
1.「何やるか」より「いつやるか」を伝える
夫に家事を頼む方法として、よく言われるのが「夫が得意な家事、嫌がらない家事をお願いする」という方法。
もちろんそれで上手くいくなら、それでもいいのですが。結局、ゴミ捨てや食器洗い、お風呂掃除などだけに落ち着いてしまいがち。きっと、それだけやってもらえれば十分満足! という人よりも、「もうちょっと家事のパートナーとして一緒にやる関係になりたい」と思うのではないでしょうか。
そこで、特に家事が苦手な夫と家事シェアするときにオススメなのが「いつやるか」を決めることです。
家事が苦手な夫の「できること」を見つけてお願いしていると、どんどんできることが先細りしていきます。それじゃいつまで経っても期待する家事シェアは実現できない。
だから「この時間に家事やるから、そのときは一緒にお願いね」とスケジュールをブロックします!
- 朝ご飯のあと
- 休日の午前中
- 今度の連休の◯曜日
- 平日の朝起きてから家を出るまでの間
このように、一緒にいる時間帯で、家事をやらなきゃいけない時間に家事アポイントをいれましょう。
自分が家事をやり始めてから、相手の機嫌を伺いながらお願いするよりずっと頼みやすいし、頼まれる側も受け入れやすいです。
また、ある程度の年齢のお子さんがいるご家族であれば、夫だけじゃなくぜひお子さんも一緒に巻き込みましょう。
壁掛けカレンダーに「家族で家事する日」を書き込んでもいいし、アプリなどでカレンダーを共有しているならそこにスケジュールを組み込むようにします。
「口約束だけで守ってもらえるはず」は、思い込みです(!!)
人は誰しも、都合の悪い予定なんて秒で忘れる生き物。
そう思って、スケジュールをしっかり管理しましょう。
2.楽しい家族会議をひらく!
このように「いつやるか」を約束してみる、というのは言わば対処療法。
本当に目指したいのは「家事育児や、家族の人生についていつでも相談できて、支えあえる家族」です。
家事育児のシェアは、そのための手段でしかありません。
お互いの人生を支えあえる家族になるためにオススメしているのが「家族会議」。
「家族会議かぁ、面倒くさそうだわ〜」って思いますよね。
そりゃ、「今から家族会議しましょう!」ってテーブルに顔を突き合わせて真面目に話をするなんてのは……嫌ですね(笑)
そこでわが家が取り入れているのは「家族の食事会」です。飲みニケーションならぬ「食べニケーション」です。
ルールは簡単。
- 月に1回、家族で外食する日を決める(カフェやファミレスなど)
- ご飯を食べながら20〜30分ほど家族会議
- 家族会議は、アジェンダとトークテーマを決めておく
- さいごは必ず褒め合い、ありがとうを言い合う
まず1。家でもいいんですが、どうしてもTV見たり集中できなかったりするし、いつやるかも曖昧になりがち。なので子どもが喜ぶ外食の日を決めます。最近はサイゼリヤや、スタバなどが多いです。
2も大事で、とくに子どもを交えて話し合いをする場合長くなるほど、場が苦しくなるし、嫌になります。仕事の会議と同じで時間を守るのは必須。
3のアジェンダというとちょっと堅いですが、何となく話し始めてもただの雑談で終わってしまいます。そこでアジェンダとしては、
- 成長した家事スキル発表(とくに子どもは喜ぶ)
- 今回のトークテーマ
- がんばったこと褒め合い発表
などなど。何個もアジェンダがあると時間が長くなるので、せいぜい2〜3個位がちょうどいいです。
そしてトークテーマ。
こちらは、家族で話し合いたいことや相談し合いたいことなどを挙げます、たとえば。
- 電気代が爆上がり中!節電アイデアブレスト
- ママのHPがやばい!ママを救う方法を考えよう!
- パパの長期出張が決定!その間どうやって乗り越える!?
- ママの再就職プロジェクト!いま家族にできることは??
などなど。こんな感じで、家事シェアの問題も、ママだけが抱えてる問題ではなく、家族で解決したいテーマとして相談し合ってみましょう。
最後の4。どんなことでもいいから、最後は褒め合い、感謝を伝え合って終わります。
1ヶ月かけて、次は何を褒めようかな? と普段から観察するようになるのでこの時間のおかげで家族の笑顔が増えること間違いなしです。
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