教えてくれたのは……抗菌博士 梶浦義浩さん
1985年、株式会社シナネンゼオミックに入社。以来、抗菌剤「ゼオミック」の研究・開発に従事。現在は同社プロジェクト担当として、市場開拓も担当。抗菌試験管理士、臭気判定士の資格も有する。イベント等では抗菌博士として講師を務める。
エコバックが汚れる原因とは?
エコバックの主な汚れの原因は、買い物で購入した肉や魚の汁、野菜の土などです。これらの汚れが付着したまま使い続けることで、エコバックの中に菌が増殖していきます。菌が増殖したエコバックを使うことで、新たに購入した食品にも菌が付着することになります。
エコバックで菌が増殖するワケ
例えばエコバッグを2か月間洗濯しないまま使用し続けると、エコバッグ1袋の中には約100万個以上の菌が検出されると言われています。エコバッグの内部は、野菜からの水分・冷凍食品を入れた時に発生する結露による水分などによって菌が増殖しやすい環境になっているのです。
エコバックを清潔に保つための4か条
その1: 購入した食品は、ポリ袋に入れる
購入した肉・魚・野菜はポリ袋に入れてエコバックに入れましょう。ポリ袋に入れることで、エコバックの内部にいる菌が食品に付着するのを防ぐことができます。
その2: エコバックを洗濯する
アルコールなどによる除菌では、50%程度しか菌は減少しないという報告もあります。菌の数を大幅に減少させるには、エコバックを定期的に洗濯するのが一番効果的です。特に夏場は、1週間に1度洗濯するように心がけましょう。エコバッグが水・野菜の土・肉汁などで汚れた場合は、その都度洗濯をします。
その3: 天日干しをする
太陽光による紫外線殺菌も効果は高いと考えられるため、定期的にエコバックを天日干しすることもおすすめです。
その4: ポリエステルなど吸水性のない素材のエコバックを使う
綿などの吸湿性の高い素材は、菌が増殖する温床になる可能性が高くなります。ポリエステルなど、吸水性のない素材を使用したエコバックを使うようにしましょう。
いかがでしたか? 普段何気なく使っているエコバックは、菌が増殖しやすい条件が揃っているとは驚きでした。エコバックを清潔に保つことから、食品衛生を考えることが大切だと感じます。我が家でも、エコバックを定期的に洗濯することを習慣化していこうと思います。