幸福度を下げる3つの口癖
何気なく口にする言葉は、心の状態や行動に大きな影響を与えます。ここでは、日常に潜む「幸福度を下げる3つの口癖」をご紹介するので、ぜひ振り返ってみましょう。
「できない」と決めつける
最初から「できない」と言い切ると、脳は挑戦する機会を自ら閉ざしてしまいます。できる方法を探す前にマイナスな結論を出すクセは、自己効力感を下げます。「今は難しいけれど、できることから」と、少しずつでも取り組める余裕を作っておきましょう。
他人と比較して落ち込む
「同い年なのに」「あの人はすごい」など、周りとの比較は焦りを生み、自分の成長を感じにくくします。比べる相手を過去の自分に変えると、小さな前進が喜びに変わるのです。昨日より1ミリでも進んだ成果を、具体的に言語化してみましょう。
不安や批判を繰り返す
「どうせ失敗する」「あの人のせいだ」と実際に言葉にすると、思考は証拠集めに向かうものです。ネガティブな言葉は不安を増やし、行動のエネルギーを奪ってしまいます。事実と感情を分けてみましょう。「今の私は不安な気持ちだ」と丁寧に認識するだけでも、心は落ち着きを取り戻せます。
口癖を手放す5つの習慣
口癖を変えるには、意識と行動を少しずつ積み重ねることが大切です。これからご紹介する「5つの習慣」を取り入れると、自然に前向きな言葉が増えていきます。
前向きな言葉に言い換える
「できない」ではなく「まだ練習中」「今日はここまで進んだ」など、できたことに目を向けましょう。言葉や捉え方を少し変えるだけで、脳は行動した事実を記憶してくれます。家族や同僚、友達にも同じような視点で声をかけると、自己肯定感を高め合えますよ。
感謝の気持ちを育む
一日の終わりに「今日よかったことを3つ」挙げてみましょう。私も実践していますが「Aさんが前髪を切ったことに気づいてくれた」「ゆっくり湯船に浸かれた」など、些細な内容ばかりです。小さなありがとうの積み重ねは、自己肯定感と安心感を育てられます。
今の自分を認める
「完璧じゃない私」を否定しないことが大切です。体調がよくない日も「休むこと」に時間を使った自分を、丸ごと認めてあげましょう。自分に対する評価の基準が結果からプロセス(過程)に変わると、物事の捉え方もプラスになりますよ。
自分や周りの人を褒める
「具体的に、短く、すぐ褒める」がポイントです。「締切を守ってえらい」「声かけ助かった」など、行動した内容を具体的に伝えてみましょう。褒め言葉は、相手だけでなく自分も明るく前向きな気持ちになります。鏡の前で自分にも「今日の私も素晴らしい」と笑顔で声をかけてあげるのもおすすめです。
今できることに集中する
未来に対する不安や過去への後悔に囚われるのではなく、今この瞬間を大切に生きましょう。5分だけ机を整える、深呼吸を5回するなど、小さな行動で今の環境を過ごしやすくするのが効果的です。やりたいことリストを作って、1日1つずつでも実行すると、より充実した日々を過ごせるでしょう。
毎日の言葉遣いは、日々の行動や習慣に直結するものです。幸福度を下げる口癖を使っていることに気づけたらチャンスです! 「完璧」を目指さず、言い換えと小さな行動を積み重ねて、幸福度をどんどん上げていきましょう!