知らなかった。車のタイヤについている“ナゾの三角マーク”の正体

カルチャー

2025.12.05

冬が近づき、タイヤ交換を検討している方もいるのはないでしょうか。タイヤをよく見ると、三角形のマークがついていることをご存知でしょうか? じつはこれ、車を安全に運転するために欠かせない目印なのです。ここでは、車のタイヤについている「ナゾの三角マーク」の正体についてご紹介します。

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ナゾの三角の正体は「スリップサイン表示マーク」

タイヤの「なぞの三角マーク」

結論から言うと、タイヤについている三角マークは“タイヤのスリップサインを知らせる”目印です。
そもそも「スリップサイン」とは何なのか。それは、タイヤの交換時期を知らせる大切な役割を果たします。タイヤは摩擦で徐々にすり減り、表面の溝がなくなります。
このスリップサインが出た場合は、車が滑りやすくなる可能性が高い状態。三角マークは、スリップサインの位置を示す重要な目印なのです。
※マークの形状・位置はタイヤ銘柄によって異なることがあります。

タイヤの交換時期

タイヤのスリップサイン出典:stock.adobe.com

タイヤの交換時期は、夏タイヤと冬タイヤで目安が異なります。

〈タイヤの交換時期〉

  • 夏タイヤ:残り溝1.6mm(スリップサインが出たとき)
  • 冬タイヤ:新品時の50%(プラットフォームが出たとき)

※スリップサインは全タイヤ共通で残り溝1.6mmが法定使用限度です。
※冬タイヤは50%摩耗した時点で冬用としての性能が失われます。

夏タイヤの場合は、三角マークが示す部分の残り溝が「1.6mm」になったとき(スリップサインが出たとき)が法定使用限度で、必ず交換が必要です。スリップサインが出たタイヤは、縦溝が途切れているように見える状態になります。ただし、安全の観点では残り溝が「4mm以下」になった時点で交換することをおすすめします。

スリップサインは五円玉ではかれる

ちなみに、夏タイヤのスリップサインは、五円玉を使うと簡単に残り溝をはかれますよ。

五円玉でタイヤ交換の目安が分かる

溝に五円玉を差し込んで、「五」の文字の三画目(真ん中の横線)が見えたら残り溝は4mm、「五」すべての文字が見える場合は1.6mmです。

冬タイヤには「プラットフォーム」という専用の摩耗サインがあり、タイヤ側面の矢印マークが位置を示しています。 冬タイヤの場合は、100円玉を使って残り溝をはかりましょう。五円玉と同じように溝へ差し込み、「1」の文字が見えたらタイヤの換えどき。残り溝が半分以下になっている目安です。

※タイヤ側面の「↑矢印マーク」(4ヶ所)が位置を示しており、 夏タイヤの「△三角マーク」(4〜9ヶ所)とは別のマークです。
※冬タイヤにはスリップサイン(三角マーク)とプラットフォーム(矢印マーク) の両方が付いています。

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タイヤの換えどきを逃さない

タイヤの溝が減ると、車検に通らない、整備不良車両となるほか、走行そのものに危険が生じます。ブレーキを踏んでも止まるまでに時間がかかるおそれがあるため、できるだけ早く交換しましょう。
冬タイヤへ履き替える今のタイミング(地域や気象条件に応じて)で、ぜひチェックしてみてくださいね。

※簡易目安であり、タイヤ銘柄やサイズによって誤差がある場合があります。

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著者

三木ちな

三木ちな

クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級の資格を保有し、お掃除のプロとして掃除や収納の知識を発信する、子ども3人のママライター。時短家事スペシャリストを受講し、家事や仕事で忙しい人でも「簡単にできるお掃除方法」を得意とする。 また、節約生活スペシャリストとして、食費2万円台で暮らす節約術や、ふるさと納税、業務スーパーのお買い物術などみんなが知りたい情報をいちはやくキャッチしお伝えしています。 腸活アドバイザーの資格を活かし、節約術だけでなく、カラダにいい食費節約術も発信中。

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