教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん

株式会社コレット代表取締役。心理学、脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)/最新刊『私は私を幸せにできる』(KADOKAWA)がある。
幸福度を下げやすいパートナー関係に共通する「3つの特徴」
パートナーシップは、「情熱」ではなく「生活」そのものですよね。一生懸命に向き合っているはずなのに、なぜか毎日が重苦しく感じたり、自分らしさを失ったりしているような違和感を抱えていませんか?
実は、どれだけ条件が整っていても、長期的に見ると、あなたの幸福度をじわじわと下げてしまう“要注意な関係性”にはいくつかの共通点があります。今回は、心豊かな後半生のために見直したい、「幸福度を下げやすいパートナー関係」に共通する3つのチェックポイントをご紹介します。
1.「正論」という名で、対話が封鎖されている
最も幸福度を奪うのは、話し合いが成り立たない“コミュニケーション不足”の関係です。たとえば、あなたが勇気を出して「寂しい」「困っている」と感情を伝えたとき、「でも、それは〇〇しないからでしょう」と、論理(正論)で打ち負かされていませんか?
正論は、ときに相手の心を傷つけるナイフになります。感情を置き去りにした解決策は、一時的に状況を収束させたように見えても、心に「この人には何を言っても無駄だ」という深い孤独感を植えつけてしまうことにつながるのです。
このポイントでチェック!
相手と話した後、スッキリするどころか「どっと疲れる」「自分が責められた気分になる」ことが多いなら、それは対等な対話ではなく、精神的なマウントを取られている可能性があります。
2.「不満のダム」を抱え、嫌な緊張感がある
「揉めるのが嫌だから」と、お互いに不満を溜め込むスタイルも要注意です。一見すると穏やかな関係に見えても、実際は「いつ爆発するか分からないダム」を抱えて暮らしているようなものです。
たとえば、数か月前の出来事を蒸し返して怒りを爆発させたり、沈黙という手段で相手をコントロールしようとしたり。言葉にはしないけれど、態度や空気で「イライラを察して」と圧をかけるような関係は、常に相手の顔色を伺う“慢性的なストレス状態”を作り出してしまいます。
このポイントでチェック!
帰宅時、玄関のドアを開ける前に「今日は相手の機嫌がいいかな?」と身構えてしまうなら、あなたの心はすでに疲れを感じています。お互いに安心して気持ちを伝え合える関係を考えていきましょう。
3.「良かれと思って」、自分の価値観を押しつけようとする
「もっとこうすればいいのに」「あなたのためを思って言っているんだよ」などの言葉は、思いやりのある言葉に聞こえますが、その裏には「今のままのあなたでは不十分」という否定のメッセージが隠れていることがあります。
年を重ねていくと、自分なりのスタイルが確立されてきます。そんな時期に相手を“自分色”に染めようとする意識が強いパートナーと一緒にいると、次第に自分らしさが失われ、自己肯定感がすり減ってしまいます。
このポイントでチェック!
パートナーと一緒にいるときよりも、一人でいるときのほうが「自分らしく、伸びやかに過ごしている」と感じることが多くないか、一度振り返ってみましょう。我慢を抱えている自分に気づいてあげる時間も、大切なセルフケアのひとつです。
「理想の誰か」になる必要はない
もし、これらに心当たりがあったとしても、すぐに「別れ」や「諦め」「変わること」を選ぶ必要はありません。大切なのは、あなたが「今、私の幸福度が下がっているかもしれない」と、客観的に気づくことです。
幸福度を下げやすい関係の背景には、相手への「過度な期待」や「甘え」「依存」が潜んでいることもあります。「私は、正論よりも共感が欲しいんだな」「不満は溜め込まずに小出しにして、その都度解決していきたいな」——。そんなふうに、自分の思いを整理してみてください。
たとえ相手を変えることはできなくても、あなた自身が「自分の心地よさ」を大切にし始めることで、二人の間に流れる空気は少しずつ変わっていきます。この記事を、相手の悪いところを探すためのものではなく、「自分の中にある違和感に正解を出してあげるためのヒント」として読んでいただけたらうれしいです。まずは、“気づく”ことから始めてみてくださいね!





