性格で決めつけていませんか?子どもがお手伝いをしないときの“会話のコツ”

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2026.07.15

こんにちは。家事シェア研究家の三木です。 本当は子どもにもっと家事を手伝ってもらいたい。 いちいち言わなくても宿題くらい自分でやってほしい。そう思うからこそ、つい口うるさくなってしまう。 先日、講演会でそんな悩みを聞きました。

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「なんで?」が行き着く先

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子どもが手伝わないとき、親の頭のなかではだいたいこんな答えが浮かびます。

「テレビやYouTubeばかり見てるから」 
「面倒くさがりだから」 
「小さいころからやらせてこなかったから」 
「うちの子はそういう性格だから」

どれも、いちどは考えたことがある言葉だと思います。 
でも、この問い方には落とし穴があります。

「なんでやらないのかな?」と原因を探そうとすると、目が向きやすいのはだいたい過去の出来事や性格です。 過去も性格も、いまこの瞬間には変えられません。 原因らしきものが見つかっても、「で、どうすればいいの?」が残ったままになることが多いのです。

その結果、また同じように「手伝って」と言い、また同じように「イヤ」と言われ、イライラが積み重なっていく。そんなループに入りやすくなります。

問うなら、「なんのため?」

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そんなときは、視点を少しずらしてみてください。

「なんで手伝わないの?」ではなく、 「手伝わないことで、いま何を守ろうとしているんだろう?」

嫌がるのも、ひとつの行動です。その行動の背景には、その場で得たいものや守りたいものがある、と考えてみるのです。

たとえば、

  • いま遊んでいる時間を守りたい 
  • 怒られる前に、先に拒否しておきたい 
  • 下手にやってダメ出しされるくらいなら、最初からやりたくない 
  • 親がやってくれる状態のままのほうがラク

どれが正解、という話ではありません。 
大事なのは、子どもを「性格だから」で終わらせず、「この子なりの狙いがあるのかも」と一度見てあげること。

わが家でも、子どもを叱るとき「なぜそうしたのか?」と過去の理由を問い詰めることはしません。 それよりも「何のためにそれをしたのか(しなかったのか)」を聞くようにしています。 過去の原因を問い詰めると、人は嘘をつこうとしてしまいます。 ですが、その目的を聞くようにすると、素直に自分の思いを話しやすくなります。

「なんでやらないの!」ではなく、「いまは、他にしたいことがあった?」と聞いてみるのは、とても有効です。

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親側にも「狙い」がある

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この問いは、子どもだけに向けるものではありません。 手伝ってほしい親の側にも、「なんのため?」があります。

  • 家事の負担を減らしたい 
  • 子どもにも暮らしの一員でいてほしい 
  • 自分ばかりがやっている感覚を、なんとかしたい 
  • 「ちゃんと育てなきゃ」という自分の正しさを確認したい

負担を減らしたいのか、自立を育てたいのか。 それとも、「わかってほしい」気持ちが先に立っているのか。

ここが曖昧なままだと、言葉がきつくなりがちです。 
「手伝って」と言いながら、本当は「わたしの気持ちをわかって」と言っている。そんなズレが起きやすいのです。
これはとくに夫婦間でよくありますよね。

親自身の狙いが見えてくると、子どもに伝える言葉も、命令ではなく目的を持った言葉になります。 
「お皿を下げてほしい。わたしひとりで全部やるのはしんどいから」というように。

正解を当てるより、言葉にしてもらう

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話し合いのゴールは、親が「この子の狙いはこれだ」と当てることではありません。 
子ども自身が、「いまはこうだった」と自分の言葉で言えることです。

「イヤだったの、なんでだと思う?」 「手伝わないことで、どんないいことがあった?」

最初はうまく答えられないかもしれません。 それでも、「責められている」のではなく「一緒に考えてもらっている」空気があると、子どもは少しずつ言葉を探し始めます。

狙いが見えたら、次は一緒に「どうするか」を考えていきます。 「(いまは遊びたいなら)じゃあ、〇〇時まで遊んで、それからやる?」「(ひとりでやるのが面倒くさいなら)あなたの洋服、一緒に畳んであげるよ」など、拒否の奥にあるものを満たしつつ、親の「自分のことは自分でできるようにしてあげたい」「もっとお手伝いしてほしい」という目的も果たすようにします。

お手伝い拒否をゼロにすることが目的ではありません。 「イヤ」の奥を見られる関係のほうが、長い目で見れば家族の暮らしを回しやすくします。

「なんで手伝わないの?」といいそうになったら、ちょっと思い出してください。 そして「なんで」の代わりに、「なんのためだろう?」と、心のなかで聞いてみる。それだけで、親子の会話が、少しだけ変わると思います。

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