原因不明のモヤモヤは放置しないで!タイプ別解決方法#「いつも無理している」と感じているあなたへvol.3

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2020.08.06

「仕事もプライベートも充実している」「すごく嫌なことがあるわけではないんだけれど、なんだか不安でモヤモヤしてしまう…」そんな風に感じている人、いませんか? 

原因不明のモヤモヤは放置しても解決しないどころか、余計に悪化するかも!?
人気心理カウンセラーの根本裕幸さんに、心を軽くするためのトレーニング方法を教わります。

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本当の自分って?「心にメイクは必要ないんだ」と自分に教えてあげましょう

出典:www.photo-ac.com

 前回お伝えしたように、今まで頑張りすぎたり、人の期待に応えるために「心のメイク」をしてきたのは、自分を守るために必要だったからです。でも、これからの人生には、必ずしもそれは必要ありません。
 だから、「心のメイク」を落とし、本来の自分に戻ることが、問題解決につながります。結果としてあなたの心のモヤモヤも晴れます。

「自分の魅力なんてわからない」「本当の自分と言われても、今更どうすればいいのか……」と思う人もいるかもしれません。
 

 今回は、3つのタイプの「心のメイク」を取り上げて、それぞれに対し、「心のメイク」落としのトレーニング方法をお伝えします。

プライドが高く強い競争心に苦しめられている人〜苦手な人にこそ、「負け」を認める

 プライドも競争心も、必ずしも悪いものではありません。
「自分はこの仕事にプライドを持ってやっています」
「あの人が頑張ってるんだから、私も頑張ろう!」
 と、自分をポジティブな方向に導くものでもあります。
 しかし、負けることへの怖れや不安など、ネガティブな気持ちも生むプライドや競争心は、自分を追い詰めるものになってしまいます。
 怖れや不安が積もり積もって、行き詰まってしまった人は、その原因となったプライドや競争心を、次のようなトレーニングで手放していきましょう。

①「負け」を認め、白旗を振る
「負けを認める」とは、勝ち負けの世界から降りることを目的としています。
 まず、「誰に負けを認めればよいか」を直感で思い浮かべます。それは上司かもしれないし、同僚かもしれないし、お母さんかもしれません。
 思い浮かべた人に対し、「◯◯さんの勝ちです。私の負けです」と心の中でつぶやきます。
 つぶやいた時点で屈辱的で嫌な気持ちがしたとしたら、それは当たりです。
 つまり、あなたはその人と競争していたことが、不快な反応からわかります。
 何度もその言葉を心の中で繰り返してみましょう。「負けを受け入れる(=競争をやめる)」ことを選ぶのです。
 また、その人に対して「白旗を振る」というイメージをするのも効果的です。実際に、白旗を作って職場のデスクやキッチンなどに置いておくのもいいでしょう。
 競争を手放した世界に何が待っているか?
 それは、「対等な関係性」です。上下関係ではなく、お互いに対等なのです。
 そうすると、お互いを尊重し合い、相手の話を素直に受け入れることができ、同じ目的に向かって協力し合うことができるようになります。

②相手の長所や価値、魅力を認める
 強い競争心、高いプライドは、無意識に相手を見下したり、相手の問題点ばかりを見つけて批判・攻撃したくなる要因です。
 このワークは、屈辱感や惨めさ、敗北感などの抵抗を強く感じますが、そうした感情が強く出てくる分だけ、競争心が高く、プライドが高いことを表しています。
 
 まず、あなたがつい張り合ってしまう相手の名前を書き出します。そして、その人の長所/価値/魅力と思えるところを、一人あたり20個以上は書き出してみます。
 強い競争心を感じる相手に対しては、たくさん書き出したほうが効果的です。
 このワークに取り組むことで、今まで見ないようにしていた相手の長所が見えてきたり、相手に助けられている部分があると気付かされるでしょう。 
 私たちの競争心は家族にルーツがあることも多いので、父、母、きょうだいに対しても、このワークをやってみると、プライドや競争心の根っこを癒やすことができるかもしれません。

③相手に感謝できることを見つける
 感謝とは、愛の表現のひとつであり、許しの行為でもあります。
 その相手に感謝できることをひとつひとつ書き出していきましょう。
 そのさい、「相手が〇〇だから〜が得られた」という構文を使ってみると、より感謝できるポイントが見つかりやすくなります。
 例えば、
「上司が無能だから、企画力やプレゼン能力、他部署との折衝能力が養われた」
「後輩の仕事のペースがルーズだからこそ、タイムマネジメントやモチベーションをあげる方法を学べた」
「彼がだらしなかったからこそ、私がしたいことができた」
 という風に、うまくポジティブな方向へ転換していきましょう。
 自然と、相手に感謝できるポイントを探せるようになります。

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