捨てない片づけとは?
ミニマリストやシンプルライフといった言葉が流行し、要らないものをどんどん手放している人が増えてきました。でも、捨てて本当に後悔したものはありませんか? 捨てることに対する罪悪感で苦しくなることはありませんか。
私は整理収納アドバイザー1級の資格を持っています。片づけに悩む方のお話を聞いていると、捨てることが怖いと感じている方が多いように思いました。
ものは日々増えていきます。その都度手放さなければ、片づいた部屋も散らかっていく一方。だから、捨てるというのは私たちの生活から切り離せない行為です。でも、子どものころから言われてきた「もったいない」という言葉がそれを阻む。
ものとどう向き合っていけば、罪悪感なく、部屋もすっきりさせられるのだろうか。そう考えてたどり着いたのが「(すぐに)捨てない片づけ」という考え方です。
ただし、いくつか大事なことがあります。
まず、とにかくモノが多くて困っている……という方にはおすすめしません。
少なくとも、今ご自宅にある収納に収まりきっている方向けの内容となります。入り切らないくらいたくさんのモノを持っている場合は、とにかく不要物を捨てていくことが第一です。
では、捨てない片づけのメソッドをご紹介します。
キーワードは「10秒ルール」「アイディアボックス」
キーワードは「10秒ルール」「アイディアボックス」です。
1.10秒で判断する
捨てるかどうか迷ったら、まずは「10秒間」悩みましょう。使いみちがあるのか、同じようなものを持っていないかなど考えてみてください。
2.答えがでなければ捨てる
10秒悩んでも答えがでなければ、思いきってごみ袋へ。
3.それでも捨てたくないと感じたらボックスへ避難させる
でも! それでもなんとなく「これはもったいない……」と後ろ髪を引かれる思いになるアイテムの場合、「アイディアボックス」に入れましょう。
アイディアボックスは、少し大きめの箱です。どんなものでも構いません。ネットショッピングで届いた残りのダンボールだったり、バンカーズボックスのような市販の箱だったり、古いスーツケースだったり。
ここには、今は使いみちが思いつかないけれど、どうしても捨てたくないものを入れます。
このとき、ふせんなどに、捨てようと思った日づけを書いて貼っておいてください。そして、ボックスいっぱいにモノが溜まってしまったら、家族などに頼んで、古いものから捨ててもらいます。もちろん、自分でも捨てられるならそれでも構いません。
4.新しい使いみちを考えよう
ボックスの中身をいっぱいにしないためには、定期的に、新しい使いみちを考えてみましょう。
あるいは、なにか生活する上でプチストレスが出てきたときに、この箱の中身を見てみます。そして、使えそうなものはないか探してみると、思わぬアイディアが生まれてきたりします。
次に、私が実践してきた「捨てない片づけ」の実例をご紹介しましょう。
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