ロックダウン中はエコバックの使用が禁止に
筆者が住むバンクーバーは、とてもエコフレンドリーな町として有名です。コロナ以前はほとんどの人がエコバックを利用していました。その流れがコロナによって一変。感染源になりうるという理由で、コロナ感染者数がピークだったロックダウン中は、エコバックの使用が禁止されました。
その代わりにプラスチック製のレジ袋が主流となりました。しかし、レジ袋は、スーパーの店員が袋詰めをするときに触ってしまうので、家に持ち帰った後は保存せず、買ったものを出した後すぐ捨てるというスタイルが定着しました。
規制緩和後のエコバックの使用は可能に。しかし使っている人はまばら
州によって対応が違いますが、バンクーバーがあるブリティッシュコロンビア州では、4段階(Phase1→4の順に緩和)に分けて規制の緩和を行っています。現在Phase3で、ロックダウンが始まった当初よりは規制が緩和されており、現在はエコバックの規制も解除されています。しかし、引き続きエコバックの使用を禁止している店もあり、またエコバックが使用できるようになったお店でも、今までのように店員が買ったものを詰めるのではなく、客が自分で詰めることを義務付けている場合があり、店によって対応が違います。
また、第二波がきていることもあり、エコバックの規制が解除された今でも、まだエコバックを使っていない人も多く、使用している人はエコバックを洗濯したり除菌したり、これまでとは違ったエコバックの扱い方をしている人が多くなりました。
エコバックを禁止しているお店の対応
規制が緩和され、エコバック禁止令が解除された後も引き続きエコバックを禁止しているお店の多くは、ロックダウン前は有料だった店も、現在は無料でプラスチックや紙製のレジ袋を提供しています。エコバックの使用を許可しているお店のレジ袋は、有料のところと無料のところがあり、無料のお店はできればエコバックの使用を避けて欲しいという意向のようです。支払いは引き続き現金以外の方法(クレジットカード、デビットカード)が推奨されています。
北米と日本でのレジ袋の詰め方の違い
日本のスーパーでは買った商品を袋に詰めるのが客であるのに対し、北米のスーパーではセルフレジを除き主にレジ係の人が袋詰めを行っています。
外から持ち込まれたマイバックの清潔性は疑わしく、つるつるした物の表面ではウィルスが残存しやすいという研究結果があること、そして北米と日本でのこのような袋詰めの仕方の違いが、店員を感染から守るためのレジ袋対策に繋がったのではないでしょうか。
コロナウィルスの感染に関してはまだわからないことも多くさまざまな説があり、感染に対する不安度も人によって違いますよね。今は客も店側も、今ある情報をもとに自分が安全だと思える対策をとることで、お互いの身を守ることが大切です。
そんな中、日本ではレジ袋が有料化され、エコバッグが主流となっています。客側が商品を詰めるという差はあるにしても、使い回すことが前提のエコバッグの使い方については、意見が分かれそうです。
規制が緩和されても世界中で第二波が見られていますし、まだワクチンや治療法も確立していません。一人一人が気をつけて、油断することなく感染対策を行いたいですね。
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