女性は2パターンに分けることができる
多くのモデルさんや著名人のメイクを担当し、1万人以上の方々に美容のアドバイスを行ってきたCeCeさん。
これまでの経験上、女性のほとんどは「外見をどんなにキレイに整えても満足いかない、心が満たされない状態の人たち」と「自然体でも美しく、メイクの発色よりもその人が持つ自分らしさの印象が強い人たち」の2つのパターンに分かれるといいます。
そして、「心と外見は密接に関係している」と、実感する場面に何度も立ち会った経験から「美容はメンタルで決まる」と感じているそうです。
CeCeさんは、美容にまるで関心がなかった友人が、たった一回のメイクでみるみる美しく変貌していった例を取りあげ、見た目とメンタルの関係性を独自の視点で紐解いています。
セルフエスティームを高めることこそ美人メンタルを開花させる
『あなたのセルフエスティーム(自己肯定感)は何点くらいでしょうか?高いほうですか、それとも低いと感じていますか?なかなか自分自身に満点をつける人は少ないでしょう。これは国民性が関係しています』とCeCeさんはいいます。
『日本では昔から謙虚な姿勢が美徳とされている風潮があるために、控えめな性格の人が多いように思います。また、幼いころに親が人前でいう「うちの子は可愛くなくて」や「勉強ができなくて」などの謙遜の言葉をそのまま受け取り、傷つた経験がある人はいませんか?日本は先進国のひとつに数えられている物質的に豊かな国ですが、先進国を対象にした国民調査によると、その中でも自己肯定感は最下位。何事にも謙虚に、控えめに、とする姿勢がときには自己イメージに影を落としてしまうこともあります』
CeCeさんはそんな日本人女性の「セルフエスティームの低さ」が、美容に対する姿勢にも現れていると感じているそうです。CeCeさんは、「セルフエスティームを高めることこそ美人メンタルを開花させる」といい、自分自身にかける前向きな言葉のことを「言葉の冠(ティアラ)」と表現しています。このティアラをこれから自分で自分にかぶせてあげればいいといいます。
「美容の本質」は自分が楽しむこと!
さらに、CeCeさんは『美容は何より、自分が一番楽しいことであって然るべきです』といいます。
そして『自分が求めていることに自分で答えて可愛がる、ひとり遊びみたいなもの』とも表現しています。たとえば、多忙な日が続いたら、休日は自分自身にたっぷりの睡眠時間を与えることや、美容室やエステサロンに行くこと、部屋をキレイに掃除をして清潔な状態にすることもセルフエスティームを高めることに繋がるのだそう。
美容の本質は“自分を可愛がること”だといいます。自分で自分を満足させてあげることは「心と自分自身が二人三脚で生きること」であり、このメンタルが見た目にも影響を与えるというわけですね。
美容はメンタルが9割
欲しかったファンデーションを買ったら気分が上がった、話題のリップに挑戦してみたら人に会いたくなったなど、メイクは女性のメンタルを向上させてくれる大事なアクションです。だからこそ、いくつになっても「キレイでいたい」という気持ちを持ち続けて欲しいとCeCeさんはいいます。
また、CeCeさんのこれまでの体験談を引き合いに出し、メンタルを美しく保つヒントも私たちに教えてくれています。CeCeさんの生き方が背中をポンと押してくれる、人生の指針にしたい一冊です。YouTuberとしての人気も高く、多くの女性ファンを持つCeCeさんの世界をちょっと覗いてみませんか?
【著者プロフィール】
CeCe(シシ)
メイクアップアーティスト
24歳の時にパリコレに参画。クリスチャン・ディオールを担当し、数々のファッションショーのメイクを手がける。『人生がときめく片づけの魔法』の著者、こんまりこと近藤麻理恵さんの専属メイクアップアーティストとしても活躍。自身のYouTubeチャンネル「大人の美容作法CeCeのパリコレメイク」の登録者数は20万人を超えており、話題となっている。
『美容はメンタルが9割』
出版社:KADOKAWA
価格:1300円+税
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