正解は……
疲れにくいカラダづくりのためには、「塩・レモン」を選ぶのが正解です!
鶏肉の良質なタンパク質は、コラーゲンの生成を促すため、疲れた筋肉を復活させる効果が期待できます。より効果を高めるなら、レモンの「クエン酸」パワーを借りましょう。
ビタミンB群が豊富な鶏肉とレモンのクエン酸を同時に摂取できる「焼き鳥(塩・レモン)は、疲れにくいカラダづくりを効率的にサポートしてくれる優秀おつまみです。
疲れ知らずの元気なカラダをキープするために食べるとよい食品は?
これから本格的に暑くなり、いつも以上に疲れを感じやすくなります。
疲労回復に有効な食品を意識的に食生活に取り入れて、夏バテに負けないカラダづくりを心がけましょう。
◆疲れにくいカラダのために欠かせない3つの栄養素
1.「ビタミンB群」
代謝ビタミンと呼ばれるほど、代謝のためには欠かせない栄養素。不足すると糖質の分解ができなくなり、疲労物質が体内に蓄積されて疲労を感じやすくなると言われています。
代表的な食品:納豆、玄米、豚肉、鶏ひき肉、レバー、ウナギ、マグロ、サンマ、貝類、魚卵、チーズ、バナナなど。
2.「クエン酸」
酸化ストレスで細胞がダメージを受けたときに修復してくれる栄養素。ビタミンB群や糖質と一緒に摂取すると、効率的にエネルギーを生み出すことができます。
代表的な食品:レモン、キウイ、グレープフルーツ、イチゴ、梅干し、アセロラなど。
3.「硫化アリル」
血液サラサラ成分と知られる栄養素。疲労回復や神経の鎮静化にも効果が期待できます。ビタミンB1と一緒に摂取すると、吸収を助けて代謝を活発に。水溶性なので、長時間水にさらさないほうが◎。
代表的な食品:長ねぎ、ニラ、らっきょう、玉ねぎ、にんにくなど。
また、鶏むね肉やカツオに含まれる「イミダペプチド」も、疲労回復成分として最近注目されている栄養素のひとつ。イミダペプチドがもつ抗酸化作用で、疲労の酸化ストレスを抑制し、自律神経の乱れの防止にも一役買ってくれます。
これらの栄養素を積極的に摂ることをおすすめしますが、疲れているときは、焼き鳥のタレの香りに食欲がわくときだってあります。今の自分のカラダが求める“好きなものを自由に”食べることも、じつはとっても大切。ルールにとらわれすぎず、ストレスを溜めないことで心の疲労感を軽くすることにつながります。
教えてくれたのは 新生暁子さん
管理栄養士、博士(スポーツ健康科学)、日本スポーツ協会 公認スポーツ栄養士。
マラソンの高橋尚子氏率いる「チームQ」に栄養・調理担当として加わり、日米合宿に帯同、食事全般をサポート。「チームQ」解散後はフリーとして活動。ラグビーやサッカーなどのアスリートへの栄養・食事のサポートや、スポーツ栄養の啓発に力を入れる傍ら、子どもや親御さんなど幅広い年代に、食と健康に関する情報を発信している。15年からは東京健康科学専門学校栄養士科の講師に着任。
参考文献:セブン&アイ出版 新生暁子『カラダにいいのはどっち?』