ポイント1:冷たい飲み物・食べ物を摂りすぎない
気温が高い日ほど、冷たい飲み物や食べ物が欲しくなるもの。つい摂りすぎていませんか?
甘い清涼飲料水やお酒、アイス、簡単に作れる麺類など偏った食事には注意が必要です。
なぜなら、冷たいものの摂りすぎは基礎代謝を下げる要因のひとつになるからです。
冬場に比べて肌の露出が多い夏場は冷房によってカラダが冷えやすい傾向にある中、冷たい飲食の摂りすぎが加わることで、内側からカラダをさらに冷やすことになります。それによって免疫力や基礎代謝が低下し、エネルギーとして消費できなかった糖質が体脂肪となり、カラダに蓄積されてしまうことにつながるのです。
暑いからといって、冷たい飲食ばかりに偏らないように意識しておくとよいですよ。
ポイント2:夏バテのときこそ食事をとる
暑い日が続くと、疲労がたまり食欲不振になるという方も少なくありません。しかし、食欲がないからといって、食事を抜いたり、極端に食事量を減らしてしまうのはNG。栄養失調だけでなく水分不足に陥り、熱中症の原因にもなりかねません。
特に、三食のうち朝食を抜いてしまう方が多いですが、朝食を抜くことで夏の疲れはより蓄積されやすくなります。その結果、「代謝が落ちる→体温の上昇が抑えられる→消費エネルギーが少なくなる→夏太りしやすくなる」という負のループに。
食欲が低下していても、熱中症や夏太りを防ぐためには、消化のよいものを意識して少量でも摂取するように心がけることが大切です。
夏バテ回避と脂肪燃焼には、「朝食に小さじ1杯のMCTオイル」を
夏バテと夏太りを回避するために、食事で意識すべき2つのポイントに加えて取り入れるとよい“とっておきの方法”があります。
それは、「MCTオイル」の摂取です。
MCTとは、中鎖脂肪酸(Medium Chain Triglyceride)のことで、母乳や牛乳などの乳製品、さらにはココナッツなどのヤシ科植物の種実に含まれる成分のこと。一般的な食用油に含まれる長鎖脂肪酸(Long Chain Triglyceride)などと比べて、素早く消化・吸収されケトン体を生成し、エネルギーになりやすい特長があります。医療やスポーツ、生活習慣病予防など、さまざまな場面で世界的に利用されています。
MCTオイルのおすすめの摂り方は、朝食に小さじ1杯分のMCTオイルをプラスすること!
1日の始まりにエンジンをかける朝食に取り入れ、無理なく脂肪燃焼体質をつくりましょう。
◆主なMCTの健康効果
- 脂肪燃焼効率が高い
- 疲労回復
- 運動パフォーマンスの向上
- 便通の改善
- 認知機能改善
- 低栄養改善
- 乳児の発育促進
コーヒーやスムージーなどの飲み物に入れる、お味噌汁に入れる、ヨーグルトに混ぜるなど、普段の食事に小さじ1杯をプラスするだけでOKです。
脂肪燃焼デトックスレシピ:超即席!「サバ缶とパクチーの脂肪燃焼サラダ」
今回おすすめレシピとしてご紹介するのは、MCTオイルを使った「サバ缶とパクチーの脂肪燃焼サラダ」。
ドレッシングがわりにMCTオイルをかけるだけで完成する超即席の一品。火を使わないうえにMCTオイル以外は計量不要なので、忙しいときでもサッと作れます。
◆材料(1人分)
- サバ缶……1缶(190g)
- パクチー……お好みの量
- ミニトマト……お好みの量
- パプリカ……お好みの量
- MCTオイル……小さじ1
◆作り方
サバ缶を開けて取り出し、食べやすい大きさに切ります。お好みの量でパクチー、ミニトマト、パプリカをお皿にのせ、MCTオイルをかければ完成です。
身近な食材にかけて使える「MCTオイル」。夏バテや夏太り防止として、食事に取り入れてみませんか?
自宅で手軽にできる方法なので、ぜひお試しくださいね。
お話を伺ったのは
中村康宏先生(Yasuhiro・Nakamura)
虎ノ門中村クリニック/内科医/日本抗加齢医学会専門医
関西医科大学卒業。内科医・消化器内科医として勤務後、米国医師免許試験を突破し、最先端予防医学を学ぶため渡米。留学中には、パーソナルトレーナー、栄養士の資格を取得。帰国後、日本初のアメリカ抗加齢医学会認定施設「虎ノ門中村クリニック」を開業、院長を務める。