2. 子どもにどれだけの教育を求めるか
また、同時に考えたいのは、お子さんは何人希望されていて、一人につきどれだけの教育を求めているかという点です。
お子さんそれぞれに習い事はどれくらいさせたいのか、通わせたい園や学校は公立なのか私立なのかなど、お子さんの教育にどれくらいお金をかけたいのかも考えておくと、生涯に必要な貯蓄額が分かりますから、どれくらいの期間専業主婦でいても問題ないかを計算することも可能です。
さらに、今はお1人目のお子さんが産まれたばかりで、幼稚園に入園するまで専業主婦でいたいとお考えのようですが、下のお子さんが産まれた場合はどのようにするかも考えてみましょう。
仮に、3歳差で第二子が誕生したと仮定した場合、下のお子さんが幼稚園に入園するまで専業主婦でいたいと考える期間を伸ばすのか、第二子の場合はすぐに働きたいと考えているのかなども考慮すると、専業主婦でいたい期間も計算することができます。
3. 一定の貯蓄ができているか
そして、やはり同時に考えたいのが、現在の収入の範囲で一定の貯蓄ができているかという点です。
お子さんが小さい今は、それほど大きな貯蓄がなくとも何とか生活できることも多いでしょう。しかし、お子さんが大きくなるにつれて必要になる生活費も増えていきます。
相談者さんは、あと2、3年ほど専業主婦を続けたいという希望をお持ちのようですが、すくなくともあと2年はマイナスにならないような生活費の設計をすることが必要です。
下のお子さんが誕生した場合でも、あと2、3年専業主婦を続けたのちは働きたいという希望を持っているなら、それほど大きな家計への影響はないかもしれません。
しかし、下のお子さんが誕生した場合は、専業主婦の期間も延長したいということであれば、下のお子さんとの年齢差があるほど、長期間働かないという選択をすることになります。
その間に上のお子さんは成長され、徐々に教育費がかかるようになるものです。そのような場合でも耐えうるだけの貯蓄ができているか確認してみましょう。
長期的な視点で検討を
以上のポイントを考慮した上で、専業主婦でいることが可能な世帯なのかを確認してみましょう。
専業主婦でいることが贅沢ということではなく、あくまで各ご家庭の事情に沿った計画を立てることが必要になるのです。
20代後半のご夫婦ということですから、お金がかかるようになるのはこれからです。
目先のやりくりだけにとらわれることなく、ぜひ長期的な視点で家計を計画されてみてください。