ご挨拶
はじめましてスーパーの青果部歴10年目の青髪のテツです。
この度saitaで連載を始めさせていただくことになりました。読者の皆様どうぞよろしくお願いいたします。私はスーパーで働いているのですが、仕入れから店舗業務、各お店のチーフの指導などを担当しています。Twitterでは野菜や果物の選び方、保存方法、旬や食べ方など発信を続けており、先日フォロワーさまが40万人を超えました。
美味しいきゅうりの見分け方
今回はきゅうりの選び方について紹介していきます。きゅうりはサラダやお漬物、酢の物などさまざまな料理に使える野菜なので、家庭でもかなりの頻度で登場する野菜ではないでしょうか。
そんなきゅうりですが、おいしくて鮮度がいいものを見分けるコツを知ることができればこれから一生役に立つと思うので皆さんのお役に立てるように野菜販売のプロ目線での選び方を紹介していきます。
きゅうりの選び方
鮮度がよくおいしいきゅうりを見分けるときは5つのチェックポイントを押さえて選びましょう。
- イボが鋭いもの
- 皮が鮮やかな緑のもの
- しっかりと固いもの
- 太さが均一なもの
- ヘタの切り口が乾燥していないもの
1.皮の状態をチェック
きゅうりを選ぶときはまず皮の状態をチェックしましょう。
皮についているイボですが、棘のように鋭いものを選びましょう。新鮮なきゅうりほどイボが鋭いからです。運送や陳列でこすれるなどしてイボが丸くなっていき、鮮度が落ちて水分が蒸発してくるとイボも弱っていきます。
※ただしきゅうりによってはイボがない品種もあるので別の見分け方も知っておきましょう。
2.皮の色をチェック
皮の色は鮮やかな緑色のものを選びましょう。もちろん黄色くなっているものはよくないのですが、濃い緑色もきゅうりの中の窒素が多い状態であまりいい個体とは言えません。
3.固さ・太さ・ヘタの状態をチェック
また私が仕事できゅうりの鮮度チェックをするときは固さ、太さ、ヘタの状態をチェックします。
まず固さですが、端の方を持つと少し曲がってしまうようなものは陳列されてからかなり時間が経ち水分が抜けてしまっているので避けましょう。
次に太さですが、先端が萎れてしぼんでいるようなものや、下の方が膨らんでいるようなものは論外です。萎れているものは水分が抜けていますし、下の方が膨らんでいるものは尻太りといって食べられないことはないのですが、食味が悪いのでおすすめしません。
最後にヘタの切り口ですが、収穫後はみずみずしいのですが時間がたつにつれて乾燥していき色も黒ずんでいきます。鮮度にこだわるならヘタの状態もチェックして購入しましょう。
ちなみに曲がっているきゅうりがよくB級品として販売されていますが、多少曲がっている程度で値段が安いのであれば味も大して変わらないのでおすすめです。巻きずしに使うのであれば使いにくいと思いますがサラダやお漬物であれば多少曲がっているきゅうりでも問題ないですよ。