カナダではクリスマスケーキは食べない……!?カナダと日本の“クリスマスの違い”を聞いてみた!

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2022.12.21

ハロウィンが終わると街は一気にクリスマスモードになります。店頭にはクリスマスグッズが並び、みんなが徐々にクリスマスプレゼントやデコレーションの準備に取り掛かります。日本でクリスマスと言えばちょっといつもより豪華な食事とクリスマスケーキを食べて、恋人や子どもにプレゼントを買う日という感じですが、カナダではクリスマスをどのように過ごすことが多いのでしょうか?

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クリスマスに向けて何を準備する?

クリスマスイメージ出典:stock.adobe.com

日本でクリスマスと言えば、子どもや恋人たち中心のイベントというイメージが強いですよね。今年は週末ですが、平日だったら通常通り仕事という人も多いと思います。クリスマスツリーを飾って、クリスマスケーキを予約して、子どもや恋人にあげるプレゼントを用意しますが、家族全員分のプレゼントを準備する人はあまりいないのではないでしょうか?

これに対してカナダ人は子どもや恋人だけでなく、夫婦間や親戚にも準備することが多いです。クリスマスツリーの下に家族や親戚からもらった沢山のプレゼントを置いて、クリスマス当日にプレゼントを開けるのを待ちます。子どもたちは早く箱を開けたくてそわそわ。そんな姿を見るのもかわいいものです。

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クリスマスが近づくと職場や友人にお菓子やプレゼントを持ってくる人もいて、カナダにお歳暮文化はありませんが、この時期のプレゼントが日本のお歳暮のようだなと感じます。クリスマスツリーやオーナメント、最近日本でも流行っているアドベントカレンダーなどで家をデコレーションします。

この時期になると本物のもみの木のクリスマスツリーのお店や期間限定のクリスマスショップもオープンし、家々やマンションのロビーが少しずつクリスマスめいてきます。木の香りがする立派なツリーはとても素敵! ただしマンションなどでは虫やゴミの問題でフレッシュツリーを禁止しているところもあります。

日本の年賀状のようにクリスマス当日に届くわけではありませんが、郵便局はクリスマスカードを送ったり遠くの親戚にプレゼントを送る人でごった返します。カナダの郵便局はサンタクロースへの手紙プロジェクトを行っており、切手も不要でポストにサンタ宛のお手紙を書くと返事がもらえるんですよ!

クリスマスシーズンのイベントは?

クリスマスイメージサンタクロースとの写真撮影は子どもにとって特別なもの! 自分の欲しいプレゼントを頑張って伝えていました(笑)。

クリスマスシーズンが近づくとさまざまなイベントが開催されます。この季節になると観光地がイルミネーションを始めて、毎年人気です。個人宅でもとてもハイクオリティーなライトアップや飾り付けをしているお家があり、そういう家が集まったエリアではライトアップを見にくる人で毎年賑わっています。モールにはサンタクロースが登場し、写真撮影ができます。特に子連れの家族にとっては楽しみなイベントで、その写真をそのままクリスマスカードにする家族もいます。

ヨーロッパ調のクリスマスマーケットも開催されており、オーナメントやキャンドルなどのグッズが売っていたり、ホットワインやホットチョコレート、アップルサイダーなど寒い時期に嬉しい飲み物や食べ物のお店が並びます。何も買わなくても雰囲気が可愛くてそこにいるだけでクリスマス気分を味わえて最高です。

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サンタクロースたちのパレードやサンタクロースと一緒に朝食を食べれるイベントもあり、サンタさんを間近で見られたり、ご飯を一緒に食べられるので、子どもにとっては最高ですよね! 町のあちこちでキャンディーケーン(杖の形の飴)を配っていて子どもたちはそれをもらうのを楽しみにしています。

クリスマスの日はどう過ごす?

クリスマスイメージ出典:www.photo-ac.com日本のクリスマスといえばKFCのチキンやクリスマスケーキが思い浮かびますが、カナダでクリスマスといえば七面鳥です

カナダのクリスマスは日本のお正月と似ています。お店は閉まっていることが多いので、家族で集まって夕飯を準備し、ボードゲームやクリスマス映画を見たりしてまったり過ごします。クリスマスの前日、子どもたちはプレゼントを持ってきてくれるサンタさんのためにクッキーと牛乳を準備し、お礼の手紙を添えてツリーの側にセットします。トナカイ用の水やニンジンを用意する人もいます。

寝ている間に親はそれらを食べたように演出して、サンタさんからのプレゼントをツリーの側に置きます。クリスマスの朝一目散にツリーに駆け寄った子どもたちは無くなった食べ物とプレゼントを見つけて「サンタさんが来てくれた!」と喜ぶわけです。大人たちもプレゼントを開けて盛り上がり、みんなで食卓を囲み、家族で楽しいひと時を過ごします。

夕飯の定番はサンクスギビングデーと同じターキー(七面鳥)にマッシュポテトや野菜のローストなどを添えることが多いです。デザートに日本のようなクリスマスケーキを食べる習慣はなく、クッキー、チョコレート、シュトーレン、パネトーネなどが主流です。この時期の飲み物と言えば、アップルサイダー(温かいリンゴジュース)やエッグノッグ(牛乳、クリーム、砂糖、卵ベースの飲み物で、シナモン、ナツメグなどで味をつけ、アルコールが入った大人向けのものもある)が人気です。

クリスマスがおわったら!大人もワクワクボクシングデー!?

クリスマスイメージ出典:stock.adobe.comブラックフライデーとボクシングデーは大特価セールなので、予め気になっていた商品をチェックしてボクシングデーに備えます。

クリスマスの翌日12月26日を、カナダではボクシングデーと呼び、大規模なセールが行われます。どの店もお目当ての商品を狙った客でごった返しています。ボクシングと言っても殴り合うわけではありません。元々は、教会が貧しい人たちのために寄付を募って、箱に入れられた(Boxing)クリスマスプレゼントを贈る日であったことからこう呼ばれるようになったそうです。最近はアメリカのサンクスギビングデー翌日のブラックフライデーを日本でも取り入れるお店が増えましたが、そのうちボクシングセールが取り入れられる日が来るかもしれませんね。

いかがでしたか? カナダ人にとってクリスマスはお祭り的なイベントというより日本のお正月のように家族で過ごす大切な日です。過ごし方は違えども、クリスマスのイルミネーションやデコレーションを見ると、大人も子どももワクワクしますよね。皆さんの今年のクリスマスがスペシャルなものとなりますように!

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著者

Shiko

Shiko

カナダ、バンクーバーと日本でやんちゃな息子達と旦那と一緒に暮らしています。 音楽、ヨガ、アウトドアが大好き! 歯科医師、ヨガインストラクターです。時々ジャズを歌っています。 Zoomヨガ教えてます。レッスンご希望の方はインスタからメッセージくださいね!@fumikokusuhara

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