「キツいのに効果が出ない」から卒業しよう!
お腹を凹ませたいと考える人の大半が最初に取り組むのが、お腹周りの筋力トレーニングのはず。なかでも下の画像のような、体育座りの姿勢から上半身を起こすトレーニングが一般的に広く知られていることと思います。
しかし、この方法は身体の正しい動かし方や使い方を熟知していない人が無理に行うと、腰に過度な負担がかかり痛みを引き起こし易いトレーニングでもあるのです。
上半身の勢いに頼ってトレーニングをしても、思うような結果は得られません。まずは、自分が確実に正しく取り組める腹筋トレーニングを選ぶようにしてみましょう。
腹直筋と腹斜筋の違いとは?
「腹直筋」とは身体の正面に位置し、肋骨から恥骨の辺りまで縦長についている筋肉です。身体の表層部にあるため目で確認しやすく、人によっては6つ(または8つ)に割れています。いわゆるシックスパックと呼ばれる部分です。
腹斜金は「外腹斜筋」「内腹斜筋」の大きく二つに分かれています。この二つの筋肉は身体を捻る動きをするときによく働きます。とくに内腹斜筋は表層部にある腹直筋と異なり、深層部にあるインナーマッスルであり、より体幹(インナーマッスル)を鍛えて痩せやすい体づくりをするには欠かさず鍛えたい部位です。
自分の筋肉でコルセットを作るとイメージする
布でできたコルセットは、お腹周りに巻き付けてキツく締めることで姿勢の維持、腰にかかる負担軽減をしてくれます。本来であれば、このコルセットの役割は腹直筋と腹斜筋が行なってくれるもの。自分の身体にあらかじめ備わった筋肉を鍛え、頑丈なコルセットを作るように頭の中でイメージすると「なぜ腹筋トレーニングをした方が良いのか?」より理解が深まりますよ!
確実に凹ませる腹筋トレーニング
今回のトレーニングは右側と左側に分けて行います。回数の目安は、それぞれ1日10回ずつです。慣れてきたら10回を1セットとし、2〜3セットまで増やしてもOK。
ポイントはしっかり息を吐き切ることです!
やり方
- 左肘を床につき、足を伸ばす(足を重ねるのが辛い場合は、上側の足裏を床につけてもOK)
- 頭と足先で引っ張り合うようにして、身体を真っ直ぐにする
- 床についた左肘と天井方向に持ち上げた右手で、上下に引っ張り合うようにして胸を張る
- 息を大きく吐きながら、右腕を脇の下へ潜らせるようにお腹を捻る
- 息を吸いながら3の状態まで戻ってくる
- 4〜5の捻る動きを繰り返す
簡単バージョン
両足を伸ばすのが辛いという方は、上の画像のように下側の膝を床についても問題ありません。より上半身の動きが安定する方で挑戦してみてください。
まとめ
お腹痩せしたいなら、正面にある腹直筋だけでなく腹斜筋も鍛えなければならない……ということが伝わったでしょうか。無理なトレーニングをして腰や股関節を怪我してしまわないよう、自分の筋力・体力と相談しながら運動してみてくださいね!