「疑う」ばかりではもったいない。「柔軟に受け入れる」と人生はもっと面白くなるというお話。

カルチャー

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2024.03.10

潜在意識インタビュアーkahoのコラム【良い人生は後から】 「良い花は後から」ということわざがあります。先に咲いた花よりも、後に咲いた花の方が美しいという意味を持つこの言葉。人生も同じだと思いませんか? 酸いも甘いも経験した40代頃からのほうが人生の豊かさを感じられるようになります。そんなことを意識しながら生きているkahoが日々思うことをお届けします。

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前世って信じる?

先日、スーパーで買い物をしていたらスマホに速報通知が届いた。何気なくスマホ画面に目をやると、「大谷翔平が結婚を発表」という文言に思わず「えっ!?」と声が出た。

女性出典:stock.adobe.com

帰宅してテレビを見ると、どの局もももちろんその話題で盛り上がっていた。

街行く人達に、「大谷さんが結婚しましたよ」と教えるアナウンサー。驚く人々。そして、街頭インタビューされている人たちの多くが、「大谷さんと結婚できるなんて、前世でどんな徳を積んだんでしょうね」というようなコメントをしていた。

若い女性、50代くらいの男性、「前世」と言う言葉を使ったコメントをした人たちの世代、性別は幅広かった。こんなにも当たり前のように“前世”という言葉が出てくることに驚き、大谷さんの結婚を伝える報道番組を見ながら、私の関心はそちらに移っていた。

信じる、信じないのふんわりさ

私は、スピリチュアルと呼ばれるものは好きだし、不思議なことも信じる方だし、実際に催眠療法(ヒプノセラピー)を受けて自分の前世を見たこともある。

ただ、この話を人にするとだいたいは、「え? 前世? そんなのあるわけないし、自分で見れるとかウソだろ」という顔をされる。

それは私の中で想定通りの反応なので、「ですよね~」と思いながらそれ以上の話はしない。

が、大谷さんの結婚報道を見た人達の反応を見ていると、「前世で徳を積んだんだ」と言った人は一人や二人ではなかった。実際、SNSでもそういった投稿がたくさん見られた。

みなさん、どのくらい“前世”というものを信じて生きているのだろう。

私は神社仏閣が好きで、休みの日は家族でいろいろな神社に行く。巳の日には蛇を祀る神社へ。今年は辰年だから龍を祀る神社へ。そんな風に神社をまわったりする。

神社出典:stock.adobe.com

神社に行けばおみくじを引くし、その内容を熟読する。そして、良いことはしっかりインプットし、悪いことは読まなかったことにする。

何事も、ふわっと信じてふわっと疑う。そのくらいがちょうど良いんだろうなと思っている。

だからきっと、今回“前世”という言葉を使った人達も、普段から本当に信じているわけではなくて、大谷さんと結婚できる人はすごいということを表現するためにただこの言葉を使っただけかもしれない。

父からのメッセージ

私自身は、生きていると不思議なことってあるんだなぁという経験をたくさんしている。スピリチュアルに対しての疑いがないため、そういう情報もキャッチしやすいのかもしれない。

実は、最近不思議な体験をした。私は母子家庭で育ったので、父と過ごした記憶はない。父は、私が20代の頃に他界したので、どんな人柄だったかを知ることもなかった。

そんな父が昨年の秋ごろからよく夢に出てくるようになった。これまであまりなかったことなので、「これはどういうことなんだろう」と戸惑った。

眠る女性出典:stock.adobe.com

私が身体のメンテナンスで通うサロンの方は、人の身体を触るとその人に必要なメッセージを拾って伝えてくれる。

年末、マッサージを受けていたら、「なんだろう。お父さん? かな。何を伝えるわけでもないんだけど、お父さんが見えるね。何か煙みたいなものを感じるから、お線香を焚いてほしいのかな」と言われた。

ぬぬ! 夢に出てくるという話はしていないので、ここでも父の話が出て驚いた。

この流れもあり、年末に父のお墓参りに行った。

ただ、私が父に語りかけることはできても、父が今になって存在感をアピールしてくる理由はわからない。何せ、この世にはもういない存在なのだから。サロンの方も、父が何を伝えたいかまではわからないと言った。

「宜保愛子さんみたいな人が、“お父さんがこう言ってますよ”と教えてくれないかなぁ」

そんなことを友人に話していたら、そういう能力を持つ方を紹介してもらえた。これぞ引き寄せ。そして、「父が私に伝えたいことはなんですか?」と聞いた。

「あなたのことを守っているのは母方のおばあさまです。その方に遠慮してお父さまは隠れたところからあなたを見ています。自分が何かを伝えるなんてことはない。そんな立場にないと言っています。でも、あなたのことをとても気にかけていらっしゃいます。お父さまは、とても真面目で人のことをすごく考える方だったけど、人との付き合いはあまり得意ではない方だったようです。タバコ……。タバコを吸われる方でしたか? タバコを吸っているときがすごくリラックスできたみたいなので、もしよかったらタバコをお供えしてあげてください。「俺のようになるな」というネガティブなメッセージはきますが、あなたに嫌われているという気持ちをすごく強くもっていらっしゃるようですよ」

タバコの煙出典:stock.adobe.com

父のことはほとんど知らないけど、私がわずかに持っている父のことがこのメッセージの中にたくさんあって驚いた。

年末の墓参りをしたことが私の中ではかなり前進ではあったけど、だからと言って父を好きになったかと言われたらそうではない。

そういうことが全部バレていた。そして、煙というワードがまた出たのも驚いた。

柔軟さで増える面白み

私が父にタバコをお供えするのは、もう少し先になりそう。でも、それを聞いてから、年末から続いていた父の夢を見なくなった。

世の中には説明できない不思議なことがある。テレビで芸人さんが言っている。「信じるか信じないかはあなた次第です」。

大谷さんの結婚発表を聞いて、前世で積んだ徳だと感じた人も、父の夢を見て能力者に父の気持ちを伝えてもらった私も、自分の心がなんとなくそれで腑に落ちるならそれでいい。

でも、疑って拒否するより柔軟に受け入れることで人生はまた少し可能性や面白みが増えるものなのかもしれない。

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著者

潜在意識インタビュアーkaho

潜在意識インタビュアーkaho

フリーライター歴13年。著名人から話題の人まで幅広い方々へのインタビューライターを中心に活動中。ヒプノセラピーを学び、潜在意識の中にある大切な情報を気づくことが人生を変化させることを知り、潜在意識インタビュアーとしての活動を2022年からスタート。

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