「サマータイム」があるカナダの暮らしのメリット・デメリット【日本にはない夏時間について考える】

カルチャー

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2024.04.26

3月の第2日曜日から11月の第1日曜日の約8ヶ月間、カナダではサマータイム(daylight saving time)と呼ばれる夏時間が導入されています。長くて暗い冬を越したバンクーバーの人たちは、冬眠から覚めた動物のように外に出て活動を始めます。「夏時間ってそもそも何のため?」「メリットやデメリットは?」「みんなどんなことをして過ごすの?」日本にはない夏時間について探ってみましょう。

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サマータイムの目的

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”Spring forward, fall back."という言い回しがあるように、夏時間は時計の針を1時間進め、冬時間は時計の針を1時間遅らせます。こうすることで明るい日中の時間が長くなり、省エネ、節電に繋がるというのが主な目的です。また、外での活動時間が増えることによる経済効果も期待できます。

日本にも昔サマータイムがあったの知ってた?

サマータイムイメージ出典:pixabay.com

2020年の東京オリンピック前に日本でも暑さ対策のひとつとして導入が検討され、見送られたことは記憶に新しいと思いますが、実は日本でも昭和23年から26年まで、幻のサマータイムが実施されていたのをご存知ですか? 戦後の電力不足対策や健康増進が目的だったそうですが、長続きせずにわずか4年で終わってしまったそうです。

サマータイムのメリット、デメリットは?

サマータイムイメージ夏は夜7時半でこの明るさ! 信じられません(笑)

1.メリット

・日が長くなるので外で過ごせる時間が長くなる。
・日照時間が増えることで省エネ、節電に繋がり地球温暖化対策に貢献できる。
・生産性の向上、経済効果が期待できる。
・犯罪、交通事故の減少。

2.デメリット

・時間がずれることで体内時計が狂い、体が慣れるのに時間がかかる。
・パソコンなどシステム変更に手間がかかる。
・カナダの場合、夏と冬の日照時間が大きく違い、活動時間も差が大きいので冬になったときに心身ともに疲れる。
・労働時間が増える可能性がある。

サマータイムの過ごしかたinバンクーバー

サマータイムイメージ出典:pixabay.com夏は昼間から夜までビアガーデンやパブのテラス席は大賑わい

バンクーバの人たちはサマータイムを下記のように楽しんでいます。

・テラス席でお酒:バンクーバーの人は夏のテラス席が大好き! ハッピーアワーのパブやビアガーデンは大賑わいです。
・ビーチで過ごす:ビーチは泳ぐためのものではなく、日光浴したりビーチバレーをしたり夕日を楽しむ人でいっぱいです。
・散歩、公園:日が長い時期は夜10時ごろまで明るいので、夕飯を済ませてから散歩や公園に出かけることもあります。
・BBQやピクニック:夏は平日でも外で夕飯を楽しむ人が増えます。


いかがでしたか? 個人的にはサマータイムには賛成でも反対でもありません。サマータイムの間、日が長いのは幸せなことで、環境に優しいのも嬉しいのですが、時間が変わるときに時差ぼけのようになって、体が慣れるのには時間がかかるし、日本との時差も変わるのでややこしい面もあります。世界的には廃止傾向にあるサマータイム。皆さんは賛成ですか? それとも反対ですか?

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著者

Shiko

Shiko

カナダ、バンクーバーと日本でやんちゃな息子達と旦那と一緒に暮らしています。 音楽、ヨガ、アウトドアが大好き! 歯科医師、ヨガインストラクターです。時々ジャズを歌っています。 Zoomヨガ教えてます。レッスンご希望の方はインスタからメッセージくださいね!@fumikokusuhara

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