教えてくれたのは……管理栄養士・関口絢子さん
料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。「健康な体と豊かな心を育む食卓」をテーマに、季節の体の変化や旬の食べ物にフォーカスした食の知恵をお届けします。YouTubeでも体に優しいレシピや知識を発信。
葉を入れるだけでおしゃれな味わいが楽しめる
今回は、セロリの余った葉の活用法をご紹介します。セロリの葉が余ってしまい、冷蔵庫に残ることもあります。そんなときに活用したい便利な使い方です。セロリの葉は料理を引き立てるハーブです。スープや煮込み料理などに使うと、縁の下の力持ちとしてすばらしい効果を発揮します。
セロリ
強い香りを持つセロリ。セロリの香りにはさまざまな効果があり、セロリの強い香りは40種類もの成分が組み合わさって構成されます。そのうちアピインやセネリン、 セダノリッドは、以下のようなことに役立ちます。
・イライラを解消し精神を安定
・寝つきをよくする
・ストレス緩和に役立つ
・抗炎症作用により頭痛や生理痛、熱を下げる効果
またアピゲニンという近年さまざまな機能性で注目されるポリフェノールもあり、強力な抗がん作用や鎮静作用、筋肉肥大促進効果などがあります。
材料3つで作る「セロリの葉のチキントマト煮」の作り方
今回は入れるだけでおしゃれな味になる、鶏肉とトマト缶、セロリの葉だけで作る簡単煮込み料理です。にんにくなど余分なモノを入れなくても、セロリがおいしさを作り出してくれます。
材料
- セロリの葉……1本分
- 鶏もも肉……1枚
- みりん……大さじ1
- トマト水煮……1缶
- オリーブ油……適宜
- 塩こしょう……適宜
作り方
1.鶏もも肉の余分な脂肪や皮を取り除き、食べやすい大きさに包丁で切ります。
※煮込み料理なので、少し大きめに切ってもOKです。
2.セロリの葉を細かく包丁で切ります。
3.フライパンを中火にかけて、オリーブオイルを入れ、鶏もも肉を皮目から焼いていきます。炒めながら軽く塩こしょうを振ります。皮目に色がついたら裏返し、セロリの葉を入れて一緒に炒めていきます。
4.トマト缶を加えて、フライパンにふたをして弱火にしてからしばらく煮込んでいきます。
5.ふたを取り、味を決めていきます。量などを見て、加減しながら塩やこしょうを調節して入れてください。
6.少し火を強めて、煮汁を煮詰めます。トマトが飛びますので、ふたをして少しすき間を開けて煮汁を煮詰めていきます。全体が煮詰まってきたら火を弱めてください。トマトの酸味が強いときは、みりんを加えてください。
※焦がさないようにときどきフライパンの中の様子を見てください。
7.しっかりと沸騰させてから火を止めて、できあがりです。
今回は、「セロリの葉のチキントマト煮」をご紹介しました。セロリを入れるとトマトソースにすごく深み出て、煮込み料理がおいしくなります。ぜひ、作ってみてください。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。