なぜそんなにゲームに執着するの?
小5の息子。毎日学校から帰ってきたらまずゲームをし、夕食までやり続ける。「夕食の後は宿題をする」「ゲームは1日1時間まで」と決めているのに、何かと理由をつけてルールを破る。結局だらだらとやり続け、就寝前はいつも喧嘩になってしまう。もっと厳しくした方がいいの? ルールを変えた方がいいの?
子どもとゲームの付き合わせ方に悩む親御さんは多いでしょう。
一度夢中になるとなかなかやめられなかったり、ゲームの種類によっては時間通りに終われないものもあります。オンラインで人と繋がっていると、なおさら時間が延びやすくなるもの。
なぜ一度決めたルールを守れないのか? 家庭内のルール作りについて考えていきます。
なぜルールを守れないのか
1.約束に納得がいっていない
当たり前に感じるかもしれませんが、子どもが約束の理由や内容に十分納得がいっていないと約束を守るのは難しいです。なぜゲームの時間は1時間までなのか、なぜご飯の前に宿題をやらないといけないのか。まずはその理由を子どもが納得する形で親が説明できなければなりません。
まだ見通しをもちにくい子どもと認識をすり合わせていくのは難しいもの。宿題をこなす必要性や習い事の準備をするメリットをしっかり話し合い、約束を決めていけるといいですよね。
2.興味がゲームに限定されている
読書や外遊び、食べることやTVを見ることなど、好きなものが多くある子の親御さんより、ゲームのみに集中する子の方が心配ですよね。ゲーム以外の興味が乏しい子は、ゲームばかりに集中しやすく、約束の時間を超えてもやり続けてしまう傾向にあります。
大人であっても、趣味を増やすのはなかなか難しいもの。ですが探してみると、何気ないきっかけから好きなものが見つかったり、過去に好きだったものを思い出すときもあるでしょう。
今、目の前にある楽しみを制限することばかりに躍起にならず、子どもが他に楽しいと感じられるものはないかに目を向けてみるのもおすすめです。ゲーム以外のものに視野が広がり楽しみが増えていけば、約束の時間も自然と守りやすくなります。
3.ペナルティの有無が曖昧
約束を守れなかったときのペナルティを設けるかどうかについては、メリットとデメリットがあります。
メリットとしては、ペナルティが嫌だからという理由で約束を守りやすくなる点。やめたくてもやめられないと感じている子は、ペナルティを設けられた方がやめやすくなるでしょう。
デメリットとしては、ペナルティがないと守れなくなる、なぜやめなければいけないのか十分な理解がなされない点。親がペナルティを設けるのが当たり前になってしまうと、自分のためのルールと感じられなくなってしまいます。
どうしてペナルティを設けるのかという点から共有していけるとよいですね。
ペナルティを設ける場合は、一度決めたものは揺るがせない姿勢が重要となります。
「今日は~を頑張ったからいいか」「今日は親が忙しくて気づけなかった」など曖昧にしていくと、ルールの意味を見失いやすくなります。また、子どもから交換条件を提示したり、親の目を盗めればゲームができると思ってしまったりします。
なので事前に話し合い、「こういう場合はどうする」という点まで話し合い、ルールを徹底することも大切なんですね。
ゲームと家庭内のルール、上手に付き合っていけるといいですよね。