このお金は使う意味あったのかな?
子どもの気が向いたときにだけ机に広げられる通信教材、ほとんど着る機会がなく役目を終えたフォーマルドレス、割安だからとセットで買ったものの読まずに放置されているシリーズものの学習漫画。
子どもの興味や成長はコントロールできないので、使ったお金をもったいないと感じる機会は多いでしょう。
また、習い事やクラブ活動では毎月の月謝に加えて、ユニホームやシューズ、楽譜や発表会の出演料など、思わぬ出費もありますよね。
習い事やクラブ活動が、子どもにとってどの程度意味があるのかわからないと無駄に感じてしまうときもあるかもしれません。
子育てにかかる費用をもったいないと感じるとき、どう折り合いをつけていけばよいのでしょうか。
子どもにかかる費用がもったいない……。そんな時に見つめなおしたいこと
ネットの情報ではなく我が家の家計や家族と相談する
ネットでは各年齢別にかかるお金の平均が書かれていたり、SNSには「うちの子には必要なかった」「すごく役に立った」など個人の経験談が溢れています。そのような記事や投稿を見ると、他の家と比較してあれこれと悩んでしまいますよね。
しかし「平均=普通」というわけではなく、世帯年収や家族の価値観によって支出には大きなばらつきがあるもの。
「ネットにこう書いてあったから、うちもこうしなきゃいけない」ではなく、まずは家族が大切にしていきたいものを整理するのが第一です。
- 経験は無駄にならないから、物よりも経験にお金を使う。
- すぐに使えなくなってしまう服や靴はおさがりやユーズドも取り入れる。
- 子どもの学費を充分に貯めたいから〇歳までは年間〇円(月に〇円)に留める。
子どもの成長や様子に伴い、家族の形も方針も変わってくるはず。
その都度親の思い、子どもの望みを家族で話し合いながら支出を考えていけるとよいでしょう。
1年・3年・5年のスパンでそれぞれ計画を立てる
「18歳までに〇円かかるはずだから」と計画を立てていると、予想外の出費に不安になったり、見通しをもちにくくなってしまいます。
子どもの興味や成長によって必要経費は変化しうるもの。
向こう1年、3年、5年それぞれで家計費の計画を考えていくのがおすすめです。
「来年1年でかかりそうなお金はこれくらい」「3年経過したときの貯蓄はこのくらい」「5年間のおおよその支出と貯蓄はこの程度」。
短期・中期・長期的な視点でお金の見通しを立てられると、子どもにかけられるお金の限度額も定めやすくなります。
“かけたお金”と“子どもの伸び”は比例しない
子どもにかけるお金をもったいないと感じる背景には「親の期待」が込められていることも多いです。
世の中には「子どもにいくら投資するかで将来が決まる」などの風説もあり、家計を切り詰めながら子どもによりよい教育を施そうと考える方も。
しかし残念なことに、かけたお金と子どもの伸びは必ずしも比例するものではありません。
なので、可能性に投資するのはよいかもしれませんが、結果に投資するとは考えない方がおすすめです。
子どもが、一人の人として成長していく中では、親の思惑や期待通りのルートに進まない、予想と反した方向に変化することがしばしばあります。期待はせず、しかし希望は持ちながら、子どもに必要なお金を考えていけるとよいですよね。