「これが今の私。」自分に自信がなかった亜耶バネッサさんが変わった“毎日の習慣”

心と体

2024.12.14

鏡をのぞき年齢を感じる部分を見ては、自分に自信をなくしている人もいるかもしれません。SNSのメイク動画で大反響のある亜耶バネッサさんにも、自分に自信がなかった時代があったそう! ある習慣を続けることで変わることができたという、亜耶さんが試したあることとはどんなことなのか、詳しく伺いました。

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お話を聞いたのは……亜耶バネッサさん

メイクブランド「BYTF」ディレクター。トータルビューティーアドバイザー。メイクを学べるオンラインサロンを主宰し、企業のスキルアップ研修やセミナーも担当。Instagramで発信するメイクやコーディネート動画、夫婦で行うインスタライブが人気でフォロワーは15万人以上。

書影

『美に基準はない。美しくなる権利は誰にでもある。』
著者:亜耶バネッサ
定価:1,760円(税込)

「これが今の私」美に基準なんてないと発信したきっかけ

亜耶バネッサさん

――今回発売された書籍のタイトル『美に基準はない。美しくなる権利は誰にでもある。』は、ものすごくパワーをもらえる言葉です。このタイトルに込めた想いを教えてください。

Instagramでの発信をはじめた頃、「なんか太ったね」とまわりから体型や見た目ばかり言われたことがありました。自分がきれいかどうかを、なぜ言われなきゃいけないんだろうと思って、「今の私が私だから。マイニューノーマル!」という投稿をしたことがあるんです。体型も変わったし、見た目も変わった。お母さんにもなったけど、これが今の私。私のノーマルです! と。

――どのような反響がありましたか?

「私も同じように体型で悩んでいたけど、今を最大限楽しもうと思います」とか、「泣けました」とか「もっと自分を大切にしたいと思いました」というコメントがたくさん届きました。でも、「要するに諦めて言い訳しているだけでしょ?」といったコメントも。「ビューティーを語るな、デブ」とかね。以前は、アンチコメントも多かったんです。今は、あの人たちはどこにいったんだろうと思うくらいそういうコメントは届かなくなりました。

――そんなコメントが来たこともあったんですね。

最初の頃は、「諦めたわけじゃない。自分が理想を持つことは大事だけど、理想を持つからといって今の自分をけなす必要はないと思う」と言い返したこともありました。でも、その反応も含めて、同じような悩みや苦しみと戦っている人達がたくさんいるんだと知り、美に基準なんてないことや、自分をもっと大切にして楽しむ方法を発信したいと思いました。

まずは“自分を褒める”練習を

亜耶バネッサさん

――ありのままの自分を認めるというのは、肯定と諦めと守りが混在しているようにも感じますが、“理想を持つことと今の自分をけなすことは違う”とはすごくわかりやすいですね。

私も、「こうなりたい」という目標設定はあります。でも、だからと言って今の自分がダメなわけではないんです。今は今で良くて、白か黒かで考える必要はないと思います。10キロやせたいという目標を持ったからって、今がひどいとかデブだと自分をけなす必要はないんだってことを伝えたいんです。

――実は、自分が一番自分を傷つけているということはありますよね。

私もずっとその癖がありました。モデルやタレント業をやっていた頃は、今より25キロ痩せていたけど自分に自信がなくて、常に鏡の前で自分のことをけなしていました。ホクロが多いなとか、胸がないなとか足は太いな……とか、アラ探しばかりしていたんです。

――どうやって変われたんですか?

アラ探しをするのではなく、自分を見ながら、「うん、素敵。いいな」って思う練習をしました。「そんなことで変われる?」と思うかもしれないけど、毎日自分にそう言い続けていると、誰かに何か言われてもパンってはねのけられるようになるんです。

自分の顔の“素敵なところ”を見つけよう

亜耶バネッサさん

――練習することで、はねのけられるようになるものなんですね。 

自分自身がそう思ってなければ、はねのけられます。おそらく、他人になにか言われて傷ついたり、落ち込んだりするのって、実は自分もそう思っているからなんです。「デブ」って言われて傷つくのは、自分でもそう思っているから。そう思っていなかったら、「そうだよ、ちょっとボリューミーだよ」くらいで聞き流せるんです。相手の言葉に傷ついているのか、自分でもそう思って傷ついているのかわからなくなっているのかもしれません。だからこそ自分をちゃんと守れるような練習をすることが大切です。

――自信をつけるためには、メイクの技術を身につけることも大事ですよね?

メイクの技術を磨く前にしてほしいことがあります。それは、「自分の顔ってどんな顔だろう」「自分の素敵なところってどこだろう」を考えること。メイクレッスンをすると、「私の顔ってこんな顔だったんですね」と言う方は意外と多いです。ただメイク技術を磨いても、自分のどこが素敵かわからないと良さを引き出すことが難しいと思うんです。そのためにも、常に自分の良いところを見つけることを習慣にしてほしいなと思います。

――自分の良いところ探しを癖にするってことですね。

小さなことで良いんです。自分のコンプレックスだと感じている部分を、「最悪!」「嫌い!」と思うのではなく、どうやったら好きに変えられるかを考える。例えば、私は唇が薄いからボリュームのある唇に憧れていたけど、薄いからこそオーバーリップを楽しめるなとか、他のパーツが大きいからこそ繊細なバランスが取れるなとかね。自分の顔がよくわかっていると、メイクでもアレンジができるようになりますよ。

自分を大切に生きられるようになる

「目標を持つことと、今の自分がダメというのは違う」というお話を聞いて、ハッとした方は少なくないと思います。自分のダメなところやアラ探しが癖になっていることを自覚する人も多いでしょう。

「美に基準はない」というタイトルの本を手に取っただけでは、長く染みついたアラ探しの癖はなかなか抜けないかもしれません。でも亜耶さんがお話ししたように、本当の自分を知る、自分の良いところを見つけるという行動を起こすことで、一歩ずつ自分を大切にする生き方に近づいていけるはずです。

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