「納豆」にいれると肌がよろこぶ。“強力抗酸化食材”とは?【老けにくい身体づくり】

料理・グルメ

2025.11.28

発酵食品マイスター・スキンケア指導士の坂下莉咲です。年齢とともに気になりやすくなる肌のくすみ、ハリ不足、疲労感。その背景には、体内で発生する「活性酸素(酸化ストレス)」が関わっているかもしれません。今回は、老化と活性酸素の関係、鮭に含まれるアスタキサンチンの特徴、そして焼き鮭をより健康的に楽しむためのポイントについて紹介します。

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1.活性酸素と老化― 肌の“酸化ダメージ”は日常生活で静かに進む

朝出典:stock.adobe.com

私たちの身体は、呼吸によってエネルギーを生み出すだけでも少量の活性酸素が発生します。
本来は免疫の一部として働きますが、増えすぎると健康な細胞を酸化させ、肌の弾力低下・乾燥・くすみなど、年齢サインの一因になることが知られています。

さらに
・紫外線
・ストレス
・睡眠不足
・乱れた食生活
・喫煙
などの要因が活性酸素の過剰産生を後押しし、肌を“サビつかせる”条件が揃いやすくなるとか。
酸化ストレスは完全に避けられないものだからこそ、毎日の食事で「減らす・守る」工夫が美容の土台になります。

2.アスタキサンチンの抗酸化作用― 鮭の赤色に宿る“肌の守り手”

肌出典:stock.adobe.com

鮭の赤色の主成分「アスタキサンチン」は、強力な抗酸化作用を持つことで知られ、エイジングケア分野で注目されている美容成分です。
試験管内試験や動物試験では、ビタミンC・Eよりも高い抗酸化活性を示す報告もあり、紫外線やストレスによる酸化ダメージを抑える可能性が示唆されています。
もちろん、効果には個人差があり断定はできませんが、美容的観点からも日常に取り入れたい抗酸化成分として期待されます。

3.焼き鮭を美容の定番に― たんぱく質×良質な脂×抗酸化で“老けにくい身体づくり”

鮭出典:stock.adobe.com

鮭はアスタキサンチンのほかにも、美容を支える重要な栄養素が豊富です。
肌や筋肉のもとになるたんぱく質、良質な脂質といわれているDHAやEPA、エネルギー代謝を助けるビタミンB群など。
焼き鮭は調理しやすく、朝食にも夕食にも取り入れやすいため“続けられる美容食材”として優秀です。
発酵食品の納豆を組み合わせることで、腸内環境を整えることを意識したメニューになります。腸内環境と肌の状態には関連性があると言われており、“美容の土台”を支える食習慣として取り入れやすい組み合わせです。

アスタキサンチンの抗酸化力、納豆の発酵パワー、鮭の良質な脂質が一度にとれるレシピをぜひお試しください。

参考資料:アスタキサンチンの魅力

焼き鮭の納豆和え

鮭納豆

材料(2人分) 調理時間10分

納豆(タレカラシなし)……2パック
鮭(塩銀鮭甘口や中辛などお好みで)……2分の1切れほど
小ねぎ(小口切り)……大さじ1ほど
いりごま……大さじ1ほど
酢……小さじ1

作り方

1 鮭をフライパンで両面を焼き、粗くほぐす。

2 納豆はよく混ぜて粘りを出しておく。

3 ボウルに1の鮭、2の納豆、小ねぎ、いりごま、酢を入れてよく混ぜ合わせる。

ボウルで合わせる

4 器に盛ったらできあがり。

鮭納豆

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著者

坂下莉咲さんプロフィール

坂下莉咲

身体の中から美容と健康を意識した「1日1発酵食品」を習慣に。 美容業に携わって10年以上。理想の肌へ導くカウンセリングでは、食事などのインナーケアとスキンケアの両面からアドバイス。 科学的根拠のある美容知識をInstagramやTwitterで発信中。 saitaでは腸がよろこぶ簡単レシピをご提案。

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