日常茶飯事の夫婦喧嘩。子どもにとっては?
小学5年生と3年生の子どもがいる家庭。昨晩、学校行事のためにどちらが仕事を調整するかという話をしているときに、夫婦で少し言い合いになった。声を荒げたわけではなく、少しピリッとした程度。上の子が「ねえ、明日の持ち物なんだけど」と間に入ってきて、話し合いは収束した。あとから思うと、“あれは空気を変えようとしてたのかな”と感じる。
夫婦喧嘩はどの家庭にもあるもの。
ただ、喧嘩や言い合いの仕方や程度、雰囲気によって子どもへの影響の大きさは変わってきます。
また、子どもが夫婦関係の調整役になっている家庭も。
たとえば
- 夫婦の空気が悪くなると、子どもが急に明るく振る舞う
- 親のどちらかをかばうような発言をする
- 話題を変えて場を和ませようとする
こうした行動は、一見すると「気が利く子」に見えるかもしれません。
親にとっては、「普通の会話」「ちょっとした言い合い」のため、子どもが気を利かせていること自体に気づいていないケースもよくあります。
子どもは親が思う以上に、表情・声のトーン・沈黙の長さなどから空気を感じ取っているもの。
知らず知らずのうちにストレスをため込ませないよう、家庭内でできる工夫を考えてみます。
子どもが「空気の調整役」にならないための工夫3つ
夫婦の緊張は、夫婦で収束させる
喧嘩や言い合いを子どもの前で全くしてはいけないというわけではありませんが、極力見せないようにするのは大切です。
子どもが間に入りそうなときは、「これは大人の話だから大丈夫だよ」「あとで二人で話しておくね」と、子どもを役割から外してあげる言葉も必要。
「自分が何とかしなきゃ」と感じる責任感を背負わせすぎないようにするのが、親の役目でもあるんですね。
子どもの“気づきすぎ”を褒めすぎない
空気を読んで場を和ませる子は、周囲から「気が利くね」「優しいね」「助かった」と言われることが多いもの。
家庭においても、夫婦喧嘩の仲裁や調整をしてくれたときに「ありがとう、助かった」と言ってしまうと子どもは“自分はそういう役割なんだ”と感じてしまいます。
「よく気がつく子」は「空気を背負いやすい子」。
長所でもある一方、家庭では、周囲の空気を背負いすぎなくていいと感じられる環境を作ることも大切なんです。
親の機嫌を子どもに管理させない
無言でイライラしていたり、言い合いのあとの重たい空気が続いていると、子どもは親の気分を気にして行動を変えます。
たとえば「今はママに言ったら余計負担に感じるだろうな」「パパの機嫌が悪そうだから黙っておこう」など。
こうした状態が続くと、子どもは“親の感情を管理する役”になっていきます。
無言の重たい空気が何時間も流れるよりは、「さっき少しイライラしちゃったけど、あなたのせいじゃないから」「疲れてて、ちょっと言いすぎちゃったな」などと伝える方が子どもは安心します。
子どもの前だからといって、完璧に振舞う必要はありません。
“やってしまった”と感じたときは、言葉にして伝えるのがおすすめです。
家族の雰囲気を整えるのは、大人の仕事
小学校高学年になると、子どもは家庭の空気を驚くほど正確に読み取るようになります。
だからこそ、ときどき忘れてはいけないことがあります。
それは、家庭の雰囲気を整えるのは、大人の仕事だということ。
子どもが場を和ませたり、親の機嫌を気にしたりする姿は、一見すると「優しい子」「気が利く子」に見えるかもしれません。
しかし本来、子どもは家庭のバランサーである必要はありません。
むしろ、子どもが少し無邪気で、少し自己中心的でいられるくらいの余白があるほうが健やかです。
子どもが子どもらしく笑い、怒り、泣き、反抗できる家庭を作っていけたらいいですよね。



