教えてくれたのは……天野千恵里(あまの・ちえり)先生

一級建築士・風水師。大手ハウスメーカーで設計・インテリア業務に従事後、「住まいで運気を高めたい」という声をきっかけに本場中国伝統風水を学ぶ。25年以上、延べ4000件以上の鑑定実績を持つ。住宅・店舗・オフィスの風水鑑定や設計提案を行い、「運気の流れまで整った空間づくり」に定評がある。YouTube「開運風水チャンネル」は4万人登録。
仕事運を意識するなら見直したい住まいのポイント
前回の記事では、子どもの集中力を下げやすい住まいの「2つのNGと改善策」と「子どもの作品を上手に整理するコツ」についてご紹介しました。今回は、仕事に集中しやすい環境づくりに着目します。
中国伝統風水では、仕事運を一つの場所だけで判断することはありません。すべての家に共通する「仕事運の方角」があるわけではなく、建物の向きや建築時期、住む人との相性によって異なりますが、集中して仕事をする部屋やデスク周辺、外から仕事やご縁を迎える玄関、心身を回復させる寝室が特に関係の深い場所とされています。
仕事運を意識するなら見直したい「6つのNG」と改善策
仕事運を下げないためには、落ち着いて取り組むことができる環境づくりも大切です。環境学的な観点から見ても、家の環境を整えることで本来の力を発揮しやすくなると考えられています。
もちろん、これらが直接仕事運を下げるとは断定できませんが、集中力や判断力、休息の質を損ないやすい環境になっていないか、一度見直してみましょう。
NG1.デスクの背後が出入口や人の通り道になっている
仕事運を整えるうえで、まず見直したいのが「デスクの位置と向き」です。風水では、「背後に出入口がこない位置」に置くことが鉄則だとされています。
背中側は安心感に関わる大切な位置と考えられており、後ろに出入口や人の通り道があると、周囲が気になって集中しにくくなる場合があります。
改善策
デスクは座ったときに出入口が確認でき、背後が壁や安定した家具で支えられている配置が理想的です。これは仕事のデスクだけでなく、子どもの勉強机にも共通する考え方です。
NG2.頭の上に梁(はり)やエアコンがある
風水では、頭の真上に天井の梁やエアコンがある場所は圧迫感が生まれやすく、落ち着いて仕事に取り組みにくい場所とされています。
改善策
なるべく頭の真上に梁やエアコンがこない位置へデスクを移動しましょう。レイアウトの変更が難しい場合は、座る位置を少しずらして梁の真下を避けるようにするだけでも圧迫感を軽減できます。長時間過ごす場所だからこそ、安心して集中できる環境を整えることが大切です。
NG3.机の上に、終わった仕事と現在の仕事が混在している
机の上の情報量が多いと、必要なものを探す手間が増えるなど、作業のしやすさに影響することがあります。終わった仕事と進行中の仕事が混ざっていると、必要な情報を探す時間が増えたり、頭の中も整理しにくくなったりします。風水では、こうした状態は思考の混乱につながりやすいと考えられています。
改善策
仕事を始める前に、机の上を1分だけ整え、今取り組む仕事に必要なものだけを出しましょう。仕事が終わったら書類や道具は定位置へ戻す習慣をつけると、翌日も気持ちよくスタートできます。書類は案件ごとにファイルで管理し、不要になったものは期限を決めて処分するのも、おすすめです。残しておきたい書類は写真を撮ってデータ化しておく方法もよいでしょう。
風水では、左側は「青龍(せいりゅう)」、右側は「白虎(びゃっこ)」と呼び、このバランスが大切と考えられています。在宅ワークでは、書類を積み重ねる場合は机の左側にまとめるのがよいでしょう。そうすることで、風水でのバランスがいいことになります。
NG4.玄関や仕事場までの通路が荷物でふさがれている
仕事運は、人とのご縁や新しいチャンスとも関係があると考えられています。そのため、気の入り口となる玄関や、玄関から仕事場までの通路に荷物が置かれていると人が歩きにくくなるだけでなく、風水では気も滞りやすいと考えられています。
改善策
不要な荷物を置きっぱなしにせず、気持ちよく移動できる環境を保つことが大切です。玄関から仕事スペースまで、人がスムーズに歩ける動線を確保することで、良い気も家の中を巡りやすくなると考えられています。人と気がどちらも無理なく動ける状態を意識しましょう。
NG5.壊れた設備を放置している、空気がこもっている
毎日使う椅子や照明などの設備は、仕事のしやすさに大きく影響します。座りにくい椅子や暗い照明をそのまま使い続けていると、集中力や作業効率が下がりやすくなります。
また、空気がこもった部屋では気分もリフレッシュしにくくなります。風水では、気の流れが滞ることで行動力や判断力が鈍り、運気にも影響すると考えられています。
改善策
仕事場の照明は十分な明るさを保ち、壊れた設備は早めに修理・交換しましょう。また、1日に1回は換気をして新鮮な空気を取り入れることもおすすめです。特に朝は、太陽の光を浴びながら外の空気を取り入れることで、新しい一日を前向きに始めるきっかけにもなります。部屋の暗さや空気のこもりを防ぎ、活動しやすい環境を保ちましょう。
NG6.寝室に仕事道具を広げ、仕事と休息の区別がなくなっている
十分に休めないと判断力や行動力が落ちるため、寝室も仕事運を支える重要な場所です。寝室に仕事道具を持ち込んだままにすると、仕事モードから気持ちを切り替えにくくなり、心身が十分に休まりにくくなることがあります。
改善策
仕事が終わったら仕事道具は所定の場所へ戻し、寝室に仕事を持ち込まない時間を意識してつくりましょう。仕事と休息のメリハリをつけることも大切です。寝室で仕事をする場合も、終業後は道具を片付けるなど切り替えの工夫をしましょう。
住まいを整えることは、集中力や判断力を発揮しやすい環境づくりにつながり、仕事のパフォーマンスを支える土台になります。まずは、今日からできる小さな見直しを取り入れて、集中しやすく、心地よく働ける環境を整えてみましょう。
次回の記事では「2026年後半の開運ポイント」についてご紹介します。







