教えてくれたのは……石原 新菜(いしはら にいな)先生

イシハラクリニック副院長、ヒポクラティック・サナトリウム副施設長、健康ソムリエ理事。クリニックでの診察のほか、わかりやすい医学解説と、親しみやすい人柄で、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。
Q1.「朝食は抜いたほうが痩せる?」
答えは、「人によって異なる」です。
朝食を食べると、食事誘発性熱産生(食後にエネルギーを消費する働き)が高まり、体も温まります。一日の活動エネルギーにもなるので、朝しっかり食べること自体は問題ありません。
一方で、夜遅くまで会食や飲み会が続き、締めのラーメンまで食べるような生活をしている方は、朝もしっかり食べると食べ過ぎになり、太りやすくなったり、血糖値が上がったりする可能性が考えられます。そのような方は、朝食を軽めにするなど、自分のライフスタイルに合わせて調整することが大切です。
「空腹の時間」をつくり、腹八分目を心がける
ポイントは、「空腹の時間」を作ることです。朝食をしっかり食べるなら、夕食を軽めにする。その反対に、夜遅く食べることが多い人は、朝は無糖の野菜ジュースなど軽めにしてもよいでしょう。
ただし、これはすべての人に当てはまるわけではありません。女性や胃下垂の方の中には、空腹時間が長いと調子が悪くなる方もいらっしゃいます。その場合は無理に空腹時間を延ばすのではなく、少量ずつ食べたほうが体に合うこともあります。
大切なのは、自分の体質や生活スタイルに合わせること。食べ過ぎず腹八分目を心がけ、和食中心の食生活を続ければ、太りにくくなり、体重がオーバー気味の方も自然と適正体重に近づいていくと思います。
おすすめの朝食は?
時間に余裕があれば、「ご飯+味噌汁+納豆」といった和定食がおすすめです。栄養バランスがよく、腸活にもなります。
時間がない日は、豆乳やヨーグルトなど、手軽に栄養を摂れるものでも十分です。オートミールも食物繊維が豊富なのでおすすめですよ。
Q2.「フルーツは太る?」
答えは「食べ方次第」です。
フルーツには果糖が含まれていますが、食べ方を工夫すれば血糖値の急上昇を抑えることが期待できます。
「皮ごと」食べて、血糖値の急上昇を抑える
ポイントは、皮や筋ごと食べられるフルーツを選ぶことです。皮には食物繊維やポリフェノールが含まれており、糖の吸収をゆるやかにして血糖値の急上昇を抑える働きが期待できます。たとえば、りんごやぶどうは皮ごと食べる、みかんは白い筋を取り過ぎずに残った状態で食べるようにしましょう。
フルーツには、ビタミンCやクエン酸、ポリフェノールなどの栄養素も豊富です。ヨーグルトと一緒に食べるのもおすすめです。
更年期世代の女性におすすめのフルーツ
漢方の考え方から、50代前後の女性には体を冷やしにくいフルーツがおすすめです。女性は更年期以降、筋肉量や代謝が落ちて冷えやすくなる傾向があります。そのため、南国のフルーツよりも、寒い地域や寒い時期に採れるフルーツを選ぶとよいでしょう。
具体的には、りんご、さくらんぼ、ブルーベリー、いちごなどが挙げられます。
一方で、マンゴーやパイナップルなどの南国のフルーツは、漢方では体を冷やしやすい食材と考えられているため、冷えが気になる方は食べ過ぎないようにしてくださいね。
フルーツを食べるタイミングは?
フルーツは食後のデザートでも朝食時でも、どちらのタイミングでも問題ありません。
たとえば、キウイにはタンパク質分解酵素「アクチニジン」が含まれているため、食後に食べるとタンパク質の消化を助ける働きが期待できます。また、食物繊維も豊富なため、腸活にも役立ちます。朝に食べればビタミンCなどの栄養補給にもなります。
甘いものが食べたいときは、ショートケーキを食べるよりもフルーツを選ぶほうがおすすめです。「フルーツは太る」と避けるのではなく、種類や食べ方を意識して上手に取り入れるとよいですよ。
朝食もフルーツも、「食べる・食べない」ではなく、自分の体質やライフスタイルに合わせた取り入れ方が大切です。食べ方やタイミングを少し意識しながら、無理なく続けられる健康習慣を取り入れてみてくださいね!







