娘が生まれて、不妊の悩みから開放された千佳子。都会に出ること、結婚、出産。望みはすべてかなえられたはずだったが、娘の何気ない一言に揺らぐ。同期入社の夫と共働きの直美は、出産のタイムリミットが迫っているが、失うものの大きさを思うと踏み出せない。未婚のまま30代最後の誕生日に派遣切りを告げられた麻希は、すり減るばかりの生活に空しさを覚えるが、今さら故郷には帰れない。どこへ向かって行くのか、その先に何があるのか。まだお互いを知らない「漂うわたし」たちの物語。
連載小説『漂うわたし』 第184回 伊澤直美(62)「波風立ててどうする気?」
カルチャー
2025.03.22
連載小説『漂うわたし』 第183回 伊澤直美(61)「下心がなかったわけじゃない」
カルチャー
2025.03.15
連載小説『漂うわたし』第182回 佐藤千佳子(62)「それぞれの空を見上げて」
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2025.03.01
連載小説『漂うわたし』第181回 佐藤千佳子(61)「シュークリーム即興劇」
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2025.02.23
連載小説『漂うわたし』 第180回 多賀麻希(60)「クリームのないシュークリーム」
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2025.02.08
連載小説『漂うわたし』 第179回 多賀麻希(59)「ドレスが目覚めるとき」
カルチャー
2025.02.01
連載小説『漂うわたし』 第178回 伊澤直美(60)「魔法が解けた」
カルチャー
2025.01.18
連載小説『漂うわたし』 第177回 伊澤直美(59)「『ある』がふえていく」
カルチャー
2025.01.11
連載小説『漂うわたし』第176回 佐藤千佳子(60)「スカーフをふわりと広げて」
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2024.12.14
連載小説『漂うわたし』第175回 佐藤千佳子(59)「わたしたち同じページにいる」
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2024.12.07
連載小説『漂うわたし』 第174回 多賀麻希(58)「子ども服を着せたかもしれない過去」
カルチャー
2024.11.23
連載小説『漂うわたし』 第173回 多賀麻希(57)「愛にハサミを入れられない」
カルチャー
2024.11.16
連載小説『漂うわたし』 第172回 伊澤直美(58)「胎内記憶って本当にあるの?」
カルチャー
2024.11.02
連載小説『漂うわたし』 第171回 伊澤直美(57)「生まれた日の記憶」
カルチャー
2024.10.26
連載小説『漂うわたし』第170回 佐藤千佳子(58)「日と月と明るいほうへ」
カルチャー
2024.10.12
連載小説『漂うわたし』第169回 佐藤千佳子(57)「太陽の引き立て役」
カルチャー
2024.10.05
連載小説『漂うわたし』 第168回 多賀麻希(56)「特注のエコバッグ」
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2024.09.21
連載小説『漂うわたし』 第167回 多賀麻希(55)「その続きを読みたくて」
カルチャー
2024.09.14
連載小説『漂うわたし』 第166回 伊澤直美(56)「やったねの種」
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2024.08.31
連載小説『漂うわたし』 第165回 伊澤直美(55)「おんなじ! おんなじ!」
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2024.08.24
連載小説『漂うわたし』第164回 佐藤千佳子(56)「種は飛びたがっている」
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2024.08.10