そもそも自律神経とは?
自律神経は、私たちがコントロールしようとしても操ることのできない神経の働きのことです。たとえば「心臓をゆっくり動かしてみよう」「かいている汗を止めてみよう」これらを自分の意思で行うことはできません。このように、自立神経とは自分の意思でコントロールはできないけれど人間が生きるために必要とする重要な身体の役割を担っています。
そのため24時間心臓が動いているのと同じように、自律神経は24時間体制で働いています。身体を活発にしてくれる「交感神経」、身体を休ませるために働いてくれる「副交感神経」この2つの神経が常にバランスを取り合いながら成り立っているのです。
では、どんな場面やタイミングで自律神経が乱れやすくなってしまうのか。以下に、代表的な原因をまとめました。自分が当てはまるもの(当てはまりやすいもの)がないかチェックしてみましょう。
自律神経が乱れる代表的な原因
- 光や音の影響(強すぎる照明や騒音など)
- 急激な気温の変化(エアコン風も含む)
- 精神的なストレスや不安
- プレゼン前など緊張する場面
- 身体の疲れ
- 昼夜逆転の生活リズム
- 生理や更年期によるホルモンバランスの乱れ
上記のような場面や身体リズムの影響を受けるとき、または性格的に敏感な人(または繊細な人)は、交感神経と副交感神経のバランスが崩れやすくなる傾向にあります。
眠りの質が悪い人は自律神経が乱れている可能性あり
自律神経は「イライラ」などの心の変化はもちろん、内臓との関わりも深い神経です。自律神経が乱れている(=交感神経と副交感神経のバランスが悪い)人は、肩こり・頭痛・めまい・腹痛や吐き気・動悸などの症状をも伴うこともあります。
それが原因となって「身体の疲れや痛みが取れず、なかなか眠れない」「ストレスや心配事で頭がいっぱいになって夜でも目が冴えてしまう」といった睡眠に影響を及ぼすようになる人も多いのです。快適な睡眠が取れない日が長く続いたり、昼夜逆転の生活になってしまうと、ひどい場合は自律神経の乱れから「自律神経失調症」や「うつ病」を引き起こすこともあります。
3分でできる「糸通しのポーズ」をご紹介
今回ご紹介するのは、ヨガでも使われる針の糸通しのポーズです。「深い呼吸を背中に通す」ということをイメージしながらおこなってみてください!
- 床や布団のうえで四つ這いの状態になる
- 鼻で息を吸いながら、右腕を横から天井方向に上げる
- その右腕を左の足と腕でできているトンネルに通し、右肩を床に預ける
- 頭と首は力を抜き、床に預けるようにする
- 深呼吸を3〜5回繰り返す
- ゆっくりと右腕を引き抜き、四つ這いに戻る
- 左側も同様におこなう
深呼吸をするときは「鼻から吸って鼻から吐く」を意識しておこないましょう。呼吸を繰り返すごとに背中の緊張感が抜けていくのを感じてみてください。
ポイント
ストレッチに慣れていない人は首に力が入りやすいため、喉元や首の後ろ側は力を抜くようにしましょう。床につけるのはおでこ・こめかみのどちらでも問題ありません。痛みがない位置にセットすればOKです!
まとめ
自分の意思で整えることは難しい自律神経ですが、ほどよく身体をストレッチしてあげることで自律神経の整いやすい身体の状態を作り出すことができます。ぜひ、今夜から試してみてください。