「今年の目標」を達成したい人がまず先にやるべき“見落としがちなコト”

カルチャー

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2024.01.15

家事シェア研究家の三木智有です。 今年もどうぞよろしくお願いいたします。 新年ということで、この1年をどんな年にしようかと目標や予定を立てている人も多いと思います。 新年1回目の連載になる今日は、毎年恒例の目標の立て方からお話したいと思います。

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今年のクレド(行動目標)

僕は毎年、「今年はこれをやろう」という目標ではなく「今年はこういう自分でいよう」というクレド(行動目標)を立てています。

たとえば「今年は海外旅行をする」という目標は、忙しい毎日の中に埋もれてしまいがちです。でも「新しい世界にワクワクし続けよう」というクレドを立てれば、海外旅行はもちろん、国内旅行でも、日々の生活の中からも心揺さぶられるものを探すクセが身につくかもしれません。

クレドは、達成したいと思った目標に対して「なぜ、それを達成したいのかな」と考えてみると浮かびやすいです。

去年の僕のクレドはこちら。

  1. 定期的に自分のための新しい挑戦をしよう
  2. 子どもの人生は、自分の人生のほんの一部分でしかないと割り切ろう
  3. 自分だけのわがままな時間を持とう

スマホに入力し、常に目に入るようにしていたことで、これらのクレドを意識しながら1年を過ごすことができました。

スマホ出典:stock.adobe.com

今年は、

  1. 感動の閾値を下げよう
  2. 生きがいを噛み締めながら日々を送ろう
  3. 楽しみのマイルストーンをたくさん置こう

の3つです。
さて、日々の行動が変わるクレド、とてもオススメなのですが今日はもうひとつ、目標達成のために欠かせないことをお伝えします。

目標は「やめること」から実践する

新年になると「これもやりたい」「あれもやりたい」とたくさんの目標を立ててしまいがちです。100個のやりたいことリストを作ろう、なんてのもあってとてもワクワク楽しい気持ちになります。

ですが、自分が「やろう」と思って達成できなかったことを少し思い返してみると。「時間がない」「余裕がない」「忙しすぎた」なんて理由が多いのではないでしょうか。

悩む女性出典:stock.adobe.com

40代になり、仕事も子育てもしながら毎日を送る僕たちは、放っておいても予定がいっぱいになってしまいます。

すでにやらなくちゃいけないことが溢れているのに、その上さらにいくつもの新たな目標を立てても、なかなか時間を持つことができません。

英語の勉強をはじめるのも素敵なことだし。資格の取得を目指すのもいいことです。ジムに通うのも、ランニングを習慣にしようとするのもいいでしょう。

ですが、新しい習慣や目標を手に入れるのにこれまでと同じ生活に上乗せするのは、なかなか厳しい。

だから、まずは「やめる」ことを新年の目標にしてみるのがオススメです。

勉強時間や読書時間をつくるために、スキマ時間を一生懸命活用するよりも。
「食後の時間に、TVをつけるのをやめる」とか、家族がいてTVを消すわけにいかないようなら、別の部屋に自分は移動するとかでもいいかもしれません。

朝早く起きて勉強しよう、と思うなら「夜遅くまで起きているのをやめる」ことから始めないと続かないでしょう。ただ睡眠時間を削ってもつらいだけです。

ダイエット出典:stock.adobe.com

ダイエットをするなら、筋トレをはじめる前に「お菓子を食べるのをやめる」方が早く痩せるかもしれません。
仕事だって「定時で上がる」ことを目標にすえて、それからジムなどに入会したほうが長続きします。

何かをはじめるのは、コストがかかります。コストはお金かもしれないし、労力かもしれません。でも、多くの場合「やめる」のにはコストはかかりません。むしろ節約になることの方が多い。

節約ができて、お金も時間も生み出すことができる「やめる」。新年の目標は、やりたいこととセットで「何をやめるのか」を考えてみると、ずっと実現できるかもしれません。

では、今年も素敵な1年でありますように。

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著者

三木智有

三木智有

NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家/子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント。著書に『家族全員自分で動く チーム家事』がある。

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