コロナ禍の自炊機会増で栄養たっぷりのサバが大活躍
ノルウェーシーフードの市場開拓に取り組むノルウェー水産物審議会が全国の20~50代男女計400名を対象に行った「日本の消費者の過去半年の料理・食習慣の変化、およびコロナ禍の悩みに関する意識調査」によると、コロナ禍で3人に1人が料理を作る頻度が上がっていることがわかりました。男性では30%、女性に至っては43%が料理を更に高い頻度で作るようになっているようです。
自宅で作る料理で重視する点では
1位「栄養バランスの良さ・健康への効果」
2位「価格の安さ」
3位「味が好き・おいしい」
4位「準備の手軽さ・時短」
5位「安心な素材であること」
という回答が挙げられました。
料理の支度でキーとなるであろう価格や味を抑えて健康への意識が最も高く置かれていることから、社会状況が食事への意識に立ち現れていることが分かります。
2020年上半期のサバ人気とその理由
食事・料理に関する習慣や意識に変化が生まれている中、この半年で3人に2人以上(64.7%)がサバ商品を購入しており、サバが絶大な人気を誇っていることが分かりました。
購入したサバ商品トップ2
保存に効くサバ缶(44%)
手軽でアレンジの効く塩サバ(26%)
サバを料理に活用する理由
1位 「味が好き・おいしい」(57.9%)
2位 「栄養バランスが良い・健康に良い」(49.8%)
3位 「価格が安い」(41.7%)
料理で重視するようになった点として挙げられていた、「栄養」「味」「価格」「準備の手軽さ」「安心な素材」といったすべてに当てはまる理由でサバが選ばれており、大変万能な素材であることが示されています。
栄養の宝庫、サバの健康効果とは?
・脳の神経細胞を活性化して情報の伝達をスムーズにし、学習能力を高めてくれる(DHA)
・記憶力向上
・集中力アップ
・中性脂肪の低下や血小板凝集の抑制に効果がある(EPA)
・代謝をよくする(ビタミンB群)
・抗酸化作用(セレン)
・血液をサラサラにする
・免疫力アップ
・骨を強くする
・整腸作用
サバは良質なタンパク源を含み、代謝に関わるビタミンB群、抗酸化作用を持つミネラルであるセレンが多く含まれ、ビタミンDのほか、脳の神経細胞を活性化して情報の伝達をスムーズにし、学習能力や記憶力を高めてくれるDHA(ドコサヘキサエン酸)や中性脂肪の低下や血小板凝集の抑制に効果があるEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富です。DHAとEPAは、両方を摂取することで、血液の流れがよくなり、神経の伝達スピードがアップして頭の回転が早くなる効果があります。
管理栄養士の北嶋佳奈さんによると、「とくに脂質量を多く持つノルウェーサバには、DHAやEPAが豊富に含まれています。ノルウェーの国立水産物研究所におけるサバの脂肪含有量の調査では、漁期である秋~冬にかけて、ノルウェーサバの脂質量は30%に達することが証明されています。脂が乗って旨みが最大限に高まったサバはタンパク質やビタミンD、オメガ-3脂肪酸(DHA・EPA・αリノレン酸)を豊富に含んでいます。また冷たく澄んだノルウェーの海で育つ為、脂質が霜降り状に乗ることで、身がふんわりとして舌触りが良く、おいしさが際立ちます」とのこと。
そんな栄養豊富なサバを使ったレシピを北嶋さんに提案していただきました。
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