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「膣トレはフランス式」の理由|日本で実践されている「膣トレ」とフランス式は大きく違う!

心と体

 「膣トレはフランス式」の理由|日本で実践されている「膣トレ」とフランス式は大きく違う!

2020.12.20

「フランス式1分膣トレ」の著者、ベルジェロン容子です。 「フランス」というと、”オシャレ”だとか、”性に貪欲”なイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、「膣トレ」に「フランス式」と付け加えたのは、そういったイメージを喚起しようとしたわけではありません。実際に、日本で取り上げられている「膣トレ」とフランスの「膣トレ」は大きく違います。この違いを皆さんに知っていただくことで、女性には骨盤底筋を基底とした筋トレがとても大切であることを、より多くの人に知ってもらいたいです。

フランスでは「膣トレ」が常識!

実は、日本人同様、フランス人女性もはじめは「膣トレ」の存在を全く知りません。ところが、この存在をほぼすべての女性が知ることになるきっかけが「出産」です。

フランスで出産すると、産後に必ず担当の産科医から「膣トレ」(フランスではLa rééducation du Périnée)の処方箋を持たされます。
これは皆さんが考えるお薬の処方箋ではなく、必要な施術を受けるための処方箋で、フランスではレントゲンや特別な検査などにも適用されます。

「膣トレ」の場合は、自分に都合の良い場所にある助産師に直接予約を取り、週1回全10回の施術が、この処方箋を持っていることによって無料になります。そして、この効果の高さは、朝の情報番組などでも度々取り上げられ、妊婦のうちからその存在を知るようになり、産後は大半の方が受けることになります。

膣トレが完全に国民健康保険で全額無償で受けられる

そもそもフランスは共働きの国で、大半の女性が平均すると産後3か月-7か月程度で職場復帰することもあり、この「膣トレ」の効果と重要性は、会社の先輩方からも勧めらたりと、経産婦であれば誰もが知るものとなります。これが「フランスでは膣トレが常識」という大きな理由になっています。

もちろん経産婦でなくても、この情報は30-40代の女性にはありとあらゆるメディアで目にすることになります。なぜなら、このフランスの「膣トレ」は産後に限らず、骨盤底の緩みによる尿漏れや臓器脱などのトラブルを抱える女性が、自分のかかりつけの医師に相談し、医師が必要と判断をして処方箋が出れば、完全に国民健康保険で全額負担されているからです。骨盤底の緩みによる尿漏れというのは、出産経験は関係なく、世界共通の女性のトラブルの代表格ですから。ただし、この対策としてフランスのように国民健康保険で全額負担する国は世界の中でも非常に珍しいです。

ちなみに、フランスは妊娠出産もほぼ全額が国民健康保険で負担されますので、子どもを妊娠し出産する、そして育てるという点で、社会制度が整っており、非常に充実しています。おまけに唯一先進国の中でも少子化を免れている国ですから、他国から羨望の目で見られることも知っています。けれども、日仏米と生活をしてきて比べると、フランスは国民健康保険料は高いですし、消費税、所得税ともに日本と比べるととても高く、日本でサラリーマン生活を経験してから渡仏すると、本当に目をむくほど、税金を持っていかれます。
アメリカのように保険に関して真逆を走る国に住むとなおさら痛感させられます。ですから、これは国民皆保険の制度を持ちながら低税率の先進国「日本」と比べてしまうと、「あってしかるべき」と私は思っています。

フランスと日本の「膣トレ」圧倒的な違いはコレ!

フランスの「膣トレ」で度肝の抜かれたのは、助産師(もしくは資格保有の理学療法士)とのマンツーマンでの施術であり、膣圧を感知する機械、もしくは直接手を膣の中に入れた状態で行う、日本人からすると前代未聞のエクササイズであるということです。意識する場所は、著書およびこのSaitaの連載でも掲載したフランス式「膣呼吸」で、日本人の方によりわかりやすいようにアレンジは加えていますが忠実に再現しているはずです。
つまり、尿道口、経口、肛門をそれぞれ別々のイメージを持ちながら、先生にふれられた場所を、誘導されるイメージで30分近く動かしていくという施術になります。ですからエクササイズともパーソナルトレーニングというのとも少し違います。

フランスの助産師資格というのは、ヨーロッパの中でも非常に特異で、基礎科目は医学部と同様の科目を取得し、日本と比べると、より医師に近い年数、カリキュラムを経て大学を卒業し、さらに国家資格が必要な職業となります。この膣に触れた状態で行う点だけでも、日本では医師にしかできない、またはもしかしたら医師にもできない特殊なメソッドとなるのかもしれません。
これはヨガやピラティスインストラクターでもある私には大変な驚きでした。骨盤底筋は非常に小さな筋肉が層になり、筋繊維の走る方向も様々な筋肉がつながっている非常に珍しい部位になります。これは知識として知っていてもいざ真剣に動かそうとすると、とても難しい。ただ、フランスで体系化されている膣トレは、そのイメージ法や動かし方が、プロのトレーナーにとっても解剖学的にも非常に整然としています。

「身体を動かさない」けれどもボディメイクができる!

フランスで「膣トレ」を受けて衝撃を受けたのは、体を動かさない、内側だけを動かす「筋トレ」にここまで効果が出るのか! ということでした。

これは「呼吸」などにもいえることですし、その存在を熟知していたつもりでしたが、まだまだ奥が深かった。「膣トレ」は呼吸で鍛える横隔膜やその周辺とも感覚も動かし方も「似て非なるもの」です。より筋トレに近いでしょう。そして経験上この「膣トレ」で鍛えられる筋肉は、女性であれば誰でも2週間から4週間程度で必ず効果が現れます。
それはボディメイクに現れる場合もありますし、月経時の精神状態や、経血の変化に出る場合もあります。尿漏れはかなり改善してくるはず。性生活のトラブルなんかにも変化が出るかもしれません。最初に現れる効果は人それぞれですが、このような短期間で様々な改善が、目に見える形で確実に誰にでも出るエクササイズは、珍しいのではないでしょうか。

そして、運動の経験や、運動神経、センス、筋肉の質も関係ありません。これもまた珍しいことです。また、これまでの膣トレというと、体を動かしながら、そのバランスを保つため、もしくは姿勢を維持するために、インナーマッスルが作用することを利用したものが多かったのですが、それで意識できるのは非常に大きな部分で、より効果を最短で確実に手に入れるためには、体を動かさずにイメージをしながらより小さい部分を集中して動かすことがとても重要だということです。

 そのために、尿道口、経口、肛門、この3つの穴をそれぞれ別々に意識していきます。、実際はどれを動かしても同じような感じがする人も多いと思うのですが、この3つをイメージで別々に動かせる感覚がつかめるようになると、面白いくらいボディラインも変わります。

会議中、待ち時間に、誰にも悟られずに美ボディを手に入れる!

フランスでの膣トレは呼吸は意識しながら行いません。この効果をより強く確実にするために、筋トレの手法や、ピラティス、ヨガの細かなメソッドを取り入れて体系化したのが「フランス式膣トレ」です。○○だけやれば痩せるといったメソッドとは異なりますが、このインナーの小さな部分を動かすと、実は大きな筋肉を動かすためにも、自分の身体の滞りを改善するためにも重要な内側が動かせるようになります。

美にうるさいフランス人女性だからこの重要性に気づけたのではなく、ちょっとした社会制度が背中を押してくれて、その効果が絶大だと気づかせてもらっただけです。ですから、同様に美に敏感な日本人の女性にも、やってもらえれば、必ず感激してもらえるメソッドになると信じています。また、外から見える部分は一切動かさずにできるとても珍しいタイプのエクササイズです。ですから、通勤時間、レジを待つ時間、ちょっとした合間の3,4分を誰にも悟られることなくできる究極のながらトレーニングとして、ぜひ皆さんも「膣トレ」を体感してみてください!

 

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。


著者

ベルジェロン容子

ベルジェロン容子

アメリカ、フランスを中心に活躍するパーソナルトレーナー。フリーアナウンサー中村江里子氏をはじめ、パリの名だたるセレブ達を担当。43歳、3児(2,5,8歳)の母。 著書「フランス式1分膣トレ」(学研) はベストセラーに。アジア各国で翻訳版も発売予定。最新情報はInstagramにて。