「まばたきを10秒我慢できない」それはひどいドライアイかも?たった1回で改善!効果がすぐ出る「ドライアイ対策」

心と体

2021.05.19

「目が乾いた感じがする」、「ものがかすんで見える」、「目がゴロゴロする」、「目が疲れる」、「まばたきを10秒も我慢できない」。このような、気になる目の不快感はありませんか? スマホで酷使している目は、ご自分で思った以上に疲れているもの。気づかないうちにドライアイになっているかもしれません。今回はそんなドライアイの対処法をご紹介します。

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もくじ

目が乾く、視界がかすむ……ドライアイが起こる原因は?
1. 環境や生活習慣
2. 性別や加齢
3. 病気や薬
ドライアイを改善するにはどうしたらいいの?
乾燥は大敵!最大の原因となる環境や生活習慣を改善しよう
これで目の油分をしっかり分泌!正しいまばたきをしよう
洗顔のついでに!マイボーム腺マッサージ
お好みの方法で!お手軽ホットアイマスク
目薬を使うのも手
ドライアイや疲れ目によい漢方薬
潤いのある美しい瞳を手に入れましょう

目が乾く、視界がかすむ……ドライアイが起こる原因は?

ドライアイ

ドライアイは、涙の分泌量の減少や、涙の質(目の油)の低下によって、目の表面を潤す力が低下している状態です。主な原因には次のようなものが挙げられます。

1. 環境や生活習慣

  • 携帯端末やパソコンを長時間見続けることによる、まばたきの減少
  • 冷暖房による室内の乾燥
  • コンタクトレンズの長時間の装用
  • ストレスなどによる自律神経の乱れ

2. 性別や加齢

  • 女性の方が男性に比べてドライアイになりやすい
  • 女性ホルモン(うるおいホルモン)分泌の減少による、全身の乾燥

3. 病気や薬

  • 膠原病などの自己免疫疾患
  • 一部の抗不安薬や抗ヒスタミン薬の副作用

これらの原因が複合して、目の乾燥や疲れなどのドライアイ症状が生じると考えられています。

ドライアイを改善するにはどうしたらいいの?

ドライアイは根本的に治癒するものではありません。
しかし、ここまでご紹介したような原因によって引き起こされる、「目の乾燥や疲れ」を防ぐことで、ドライアイの予防や悪化防止につながります。
今回は、誰でもすぐに実践できる方法を5つご紹介します。

乾燥は大敵!最大の原因となる環境や生活習慣を改善しよう

ドライアイ

ドライアイの最大の原因は、環境や生活習慣であると考えられています。
次のような方法で環境や生活習慣を整えて、症状を和らげましょう。

  • 1時間に10分の割合で目を休ませる
  • エアコンの風が目に直接当たらないようにする
  • 加湿器を置く

これで目の油分をしっかり分泌!正しいまばたきをしよう

まぶたの裏には「マイボーム腺」とよばれる、目の油を分泌する腺があります。
正しいまばたきを行うことで、マイボーム腺から油分が出て、涙の蒸発が抑えられます。

ぜひ次のポイントを意識してみてください。
2週間ほどで、正しいまばたきができるようになります。

〈正しいまばたきのポイント〉

  • 上まぶたをしっかりと下まぶたに着地させる
  • 1分間に10〜20回程度行う
  • まばたきがしやすいように、パソコンやスマートフォンの画面は、目線より下になるようにする

洗顔のついでに!マイボーム腺マッサージ

朝晩の洗顔時に、目を閉じた状態でまつ毛の生え際に指先をそろえて当て、1〜2ミリ左右に揺さぶります。
油分の分泌がよくなり、涙の蒸発が抑えられます。

お好みの方法で!お手軽ホットアイマスク

ドライアイ

目を温めることも、マイボーム腺からの油の分泌促進に効果的です。
目を温める方法には、次のようなものがあります。ぜひ自分に合った方法を実践してみてくださいね。

  • 40℃くらいに温めたおしぼりを、5分程度目にのせる
  • 市販のホットアイマスクを活用する
  • お風呂で湯船に浸かりながら、目を閉じる
  • こすり合わせて温めた両手のひらを、左右の眼球に当てる

目薬を使うのも手

市販の目薬を使用する際は、ドライアイや目の渇きに効果があるものを選びましょう。
塩化ナトリウム、塩化カリウム、コンドロイチン硫酸エステルナトリウムなどの、涙に似せた成分や角膜を保護する成分が入ったものが一般的です。

ただし、市販の目薬には防腐剤が含まれているものも多く、ドライアイを悪化させてしまう場合があるため、注意が必要です。また、目薬を使う回数が多すぎると、涙が洗い流されてしまい、角膜が傷つく場合があります。
30〜40分ごとに目薬を使いたくなるほど症状が強い場合は、眼科を受診してください。

ドライアイや疲れ目によい漢方薬

ドライアイ

「ドライアイや疲れ目に悩まない体質を目指したい」そんな方には漢方薬がおすすめです。
「目のかすみ」「目の疲れ」などに効果を認められている漢方薬はあります。
漢方薬は症状と体質に合ったものを飲むことで、ずっと抱えていた不調に、からだの内側から、とても良い効果をもたらします。

不調の多くは、心身のバランスが乱れてしまったために起こるものです。自然由来の生薬で構成されている漢方薬なら、こころとからだ全体のバランスをうまく整え、体質から改善を目指せるでしょう。

不調の改善のためにバランスの取れた食生活や運動習慣を継続するのは大変という方でも、漢方薬なら症状や体質に合うものを飲むだけなので、手軽に毎日続けられそうですよね。

さっそく始めてみたいと感じた方のために、以下にドライアイや疲れ目の症状に悩む方におすすめの漢方薬をご紹介します。

ドライアイ

<ドライアイや疲れ目におすすめの漢方薬>
漢方薬は心身を内側から整えてくれるため、とくに全身の不調を伴うドライアイに効果的です。
漢方では、ドライアイや疲れ目などの目の不調は、肝の血が不足している状態と考えられています。そのため、血を補いながら血流をよくする、次のような漢方薬がおすすめです。

杞菊地黄丸(こぎくじおうがん):体力が中等度以下で、疲れやすく、胃腸障害がなく、尿量減少または多尿でときに手足のほてりや口渇がある方
肝や腎の働きを強めて、目に栄養を与えてくれます。また、足腰のだるさをとり、体力をつけてくれます。

四物湯(しもつとう):体力が低下して、皮膚の色つやが悪い方
血を補い、からだに潤いを与えます。

ただ、からだにやさしい漢方薬とはいえ、自分の体質に合っていなければ、良い効果が見込めないだけでなく副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるためにも、購入時には、できる限り漢方に詳しい医師、薬剤師等にご相談ください。
 

お手頃価格で不調を改善したい、という方にはスマホで気軽に薬剤師に相談できる「あんしん漢方」のような新しいサービスもおすすめです。AI(人工知能)を活用し、漢方のプロが効く漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が話題です。

潤いのある美しい瞳を手に入れましょう

ドライアイの原因と対処法についてご紹介しました。普段から、目の乾燥や疲れを防ぐことを心がけて、潤いのある美しい瞳を目指しましょう。
なお、症状がなかなか改善されない場合は、早めに眼科を受診してください。

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著者

西里美咲

西里美咲

薬剤師。大学時代は生薬学研究室に所属し、美容成分の研究を行う。卒業後は製薬会社勤務、調剤薬局勤務を経て、現在は3人の子どもの育児に奮闘しながら執筆活動中。 自身の妊娠中や産後の不調を、漢方の服用と生活習慣の見直しにより改善できた経験から、漢方やセルフケアの効果を実感し、同じように不調に悩む女性をサポートしたいと考えている。パーソナルリンパケアリスト資格所有。

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