春は「頭痛」に悩まされがち!?今すぐできる予防のためのセルフケア|季節の変わり目&気温の変化は要注意!

心と体

 春は「頭痛」に悩まされがち!?今すぐできる予防のためのセルフケア|季節の変わり目&気温の変化は要注意!

2021.03.30

「季節の変わり目に頭が痛くなる」、「気圧や気温の変化で頭痛が起きる」など、毎年、春になると頭痛で悩んでいる方もいるのではないでしょうか? 女性は年代ごとにホルモンバランスなどの体質が変化していきます。とくに40代女性を中心に、季節の変わり目の頭痛に悩まれているという声がよく上がります。今回は、そんな季節の変わり目に起きる頭痛の原因と対処法について詳しく解説していきます。

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もくじ

春に起きる頭痛。原因はなに?
頭痛を予防するためにできること
頭痛が起こりやすいタイミングやパターンを知る
気圧や気温差による影響を減らす
「水滞」の予防
頭痛が起きてしまったときは?
気圧・気温・天候の変化に対応する調節
漢方で頭痛知らずの体質を目指そう
新しい季節を楽しもう

春に起きる頭痛。原因はなに?

桜

季節の変わり目に頭痛が起こる場合、その主な原因として「自律神経のバランスの乱れ」が挙げられます。自律神経のバランスは、心身のストレスによって引き起こされることが多いとされています。
季節の変わり目には、体が気圧や気温、湿度の変化に適応しようとしますが、その際に体にストレスがかかります。そのため、変動の激しい季節の変わり目は体がストレスを感じやすく、自律神経が乱れやすいのです。
ストレスにより自律神経のバランスが崩れると、血管の拡張・収縮の調節がしづらくなり、結果として季節の変わり目に頭痛が引き起こされると考えられます。

また、脳の血管の周囲には、三叉(さんさ)神経とよばれる神経が巻き付いています。気圧の変動により脳の血管が拡張しすぎると、血管の周りにある三叉神経が刺激され、血管が脈打つような頭痛を感じるとされています。

頭痛を予防するためにできること

桜

頭痛が起こりやすいタイミングやパターンを知る

頭痛は低気圧など天候面の変化だけでなく、光や音、睡眠、疲れ、ホルモンバランス、体調、食事など、さまざまな原因で引き起こされる可能性があります。
そこで、頭痛がどういう時に起こるかを把握しておくことで、その原因を避け、予防することができます。

気圧や気温差による影響を減らす

気圧や気温差による心身への影響を減らすためには、生活リズムを整え、外的環境のストレスに影響されにくい体質に整えることが大事です。そのために、食事の栄養バランスを見直し、質の高い睡眠をとるようにしましょう。生活習慣を整えると、体のバランスが整い、ストレスに負けない体質に変わっていくでしょう。

また、心身のストレスを和らげるために、ストレスをためない生活を心がけましょう。ぬるめのお湯で入浴する習慣をつけると、日々の緊張や疲労が減り、血流が改善されて自律神経を整えられます。

「水滞」の予防

漢方では、全身の水の巡りが悪くなることを「水滞(すいたい)」と呼んでいます。水滞になると、頭を締め付けられるような頭痛も出やすくなると考えられています。水の巡りを良くするには、日頃の生活習慣での心がけが大切です。
簡単に取り組める養生法として、必要以上に水分摂取をしないことが挙げられます。また、揚げ物など油分を多く含んだ油っこい食品の食べ過ぎに注意することや、水の巡りを良くするとされる豆類や瓜類、海藻類を積極的に食べることも大切です。

頭痛が起きてしまったときは?

頭痛

どんなに予防していても、頭痛が起きてしまうことはあります。そんなときの対応策をいくつかご紹介します。

気圧・気温・天候の変化に対応する調節

季節の変わり目の気圧や気温の変化に対応できるよう、服装などを工夫しましょう。気温変化によるストレスを減らすためには、衣服の調節は重要です。季節の変わり目は、急激な寒暖差にも耐えられるような調節しやすい服装を心がけましょう。
また、光や音などの過度な刺激は、頭痛を悪化させる原因になります。頭痛がひどくなりそうな時は、できるだけ音や光などの外部刺激を遮断できる場所へ移動し、安静にして頭痛の緩和を心がけましょう。

漢方で頭痛知らずの体質を目指そう

「季節の変わり目の頭痛に悩まない体質を目指したい」。そんな方には漢方薬がおすすめです。漢方薬は症状と体質に合ったものを飲むことで、ずっと抱えていた不調に働きかけます。
また、季節の変わり目の頭痛の多くは、心身のバランスが乱れてしまったために起こるものです。自然由来の生薬で構成されている漢方薬なら、からだ全体のバランスをうまく調整し、体質の改善を目指せるでしょう。

不調の改善のためにバランスの取れた食生活や運動習慣を継続するのは大変ですが、症状や体質に合う漢方薬を飲むことなら、手軽に毎日続けられそうですよね。
さっそく始めてみたいと感じた方のために、頭痛におすすめの漢方薬をご紹介します。

漢方

<季節の変わり目の頭痛に悩む方におすすめの漢方>
苓桂朮甘湯(りゅうけいいじゅつかんとう)
水の巡りを良くし、たまった余分な水を取り除き、気のめぐりを整えることで、頭痛、目眩や立ちくらみなどの症状を改善してくれます。

釣藤散(ちょうとうさん)
イライラをともない、高血圧傾向がある方で慢性的な頭痛に効果的です。

川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)
月経に伴う頭痛のほかに四肢の疼痛や痺れでも悩まれている方にぴったりの漢方とされています。
ただ、からだにやさしい漢方薬とはいえ、自分の体質に合っていなければ、良い効果が見込めないだけでなく副作用がおこることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるためにも、購入時には、できる限り漢方に詳しい医師、薬剤師等にご相談ください。
 

お手頃価格で不調を改善したい、という方にはスマホで気軽に漢方に精通した薬剤師に相談できる「あんしん漢方」のような新しいサービスもおすすめです。AI(人工知能)を活用し、漢方のプロが効く漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が話題です。
 

新しい季節を楽しもう

気温や気圧が大きく変動する季節の変わり目は、頭痛が起きやすいもの。頭痛になりやすいタイミングを把握し、日頃から意識して予防することで頭痛を緩和させられます。ちょっとした工夫から始めて頭痛を予防し、新しい季節を万全の体調で、快適に過ごしましょう。

※表示価格は記事執筆時点の価格です。現在の価格については各サイトでご確認ください。

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著者

桐田泰江

桐田泰江

神戸海星病院麻酔科勤務。シドニー大学院 Master of pain management 在籍。 慢性の痛みが社会に与える損失は計り知れません。痛みは可視化するのが難しく、他人になかなか理解してもらえないという辛さもあります。 痛みの研究の最先端であるシドニー大学で痛みの勉強を通して、日本人に合ったアプローチを日々研究しております。

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