社員全員が商品改良に携わる
ーーカニカマにはそのような歴史があったんですね。今でも改良されているのでしょうか?
そうですね、さらに「本物の蟹を超えたカニカマ」を目標に掲げ、日々商品の改良を続けています。スギヨの本社では、さまざまなスタッフが同じフロアで働いているんですが、そのフロアの目立つ場所に、定期的に試食品が並ぶんです。毎日のようにカニカマを食べている社員たちが、開発チームに試食品を食べた率直な意見を伝え、その内容を参考にしてさらなる開発も行っています。究極のカニカマに近づくために社員一丸となって取り組んでいますね。そのおかげで本物の蟹と間違うほどの見た目と形状、そして口に入ったときの感じられる絶妙な繊維感を兼ね備えた今の「香り箱」があります。
ーー「香り箱」がヒットした理由は何だと思いますか?
「蟹は食べたいけれど、高い。でも食べたい」という気持ちを叶えた商品が「香り箱」だと思います。この商品は、鮮魚コーナーに置かれるほどのクオリティの見た目と味で、食べた方の満足感も高く、手軽に蟹に近い味を楽しむことができるということから、リピートしていただいているのだと思います。
また健康ブームで、プロテインを摂りたいという方も増えていますよね。カニカマは良質な魚肉のすり身が使われおり、プロテインが多く含まれていることから、カニカマの人気にさらに火がついたということもあるかと思います。
さらにスギヨでは、毎月テーマを決めてInstagramやTwitterなどのSNSを通じていろんなレシピ募集を行っています。「香り箱」を使ったレシピもたくさん応募していただけていて、スギヨ社員では思いつかなかったような独創的なレシピがたくさん寄せられています。これらのレシピから数品をピックアップして、スギヨのHPにも掲載させていただいています。
カニカマを使うと彩りもとても美しいので、映える料理が作れる食材として使われる方も多いです。そのまま食べても美味しい香り箱ですが、驚くようなレシピもたくさんいただき、それを見たユーザーさんが身近に感じて試してもらえるのも嬉しいですね。もちろん私も参考にさせてもらっています。
スギヨのHPにはたくさんのレシピが紹介されているので、ぜひ多くの方にも見ていただきたいです。
今なおチャレンジを続けるスギヨは、お話しを伺えば伺うほどとても興味深い企業でした。
次回は、「香り箱」を使った意外なおいしい食べ方や、海外展開する「カニカマ」の外国ならではの食べ方など、さらに掘り下げて伺います。
お話を伺ったのは……株式会社スギヨ広報担当 田畑梨杏里さん
株式会社スギヨの広報担当として活躍されている田畑梨杏里さん。
そしてスギヨのカニカマレディとして、多くの方にカニカマを広める活動をされています。