ジャーナリングとは?
「ジャーナリング」とは一定時間頭に思い浮かぶことをただひたすら紙に書いていくという方法です。書くことで「今ここに集中する状態(マインドフルネス)」を作り出し、心のもやもやがすっきり解決することから「書く瞑想」とも呼ばれています。必要なものは紙とペンだけ。ただ思いつくことを書き出すだけで、知らず知らずのうちに溜まったストレスや悩みが明確になり、もやもやがすっきりします。
どんな効果があるの?
ジャーナリングを行うことで、次のような効果が得られると言われています。
1、集中力がアップする。
2、リラックスできる。
3、頭の中を整理できる。
4、心のもやもやがすっきりする。
5、ありのままを受け入れられる。
6、自分の今の状態を客観的に見ることができる。
7、ネガティブな感情をコントロールできる。
8、悩みや心配事を整理できる。
9、新しい自分に出会える。
何をいつ、どう書くの?
何を書く?
ジャーナリングに書く内容は自由ですが、テーマを設けると書きやすいでしょう。
例:今日1日を振り返って、何をしたか? よかったこと、悪かったこと、学んだこと、感謝することは?
今年一年はどんな一年だったか? 何をして、どこに誰と行ったか? 思い出や学んだこと。自分の定めた目標をどのくらい達成できたか? 自分の体や心の状態は? この一年を振り返って、来年はどんな一年にしたいか? などのほか、辛い出来事やストレスに感じていること、それに対する自分の今の感情や頭のもやもやした感情を自由に書きましょう。
いつ書く?
自分のできる時間にいつでもOK。長時間書く必要はありません。1分でも5分でももっと長くても構いませんが、制限時間を設けるといいでしょう。もしくはノート○枚という風に区切っても。
書き方
必要なのは紙とペンだけ。継続の動機付けとして素敵なノートとペンを用意するのもいいですね。準備ができたら自分の中で決めた一定時間の間は手を止めずにただひたすら頭に浮かんだことを次々書いていきましょう。自分だけが見るものですから他人の目を気にする必要もありません。内容の良し悪しや誤字脱字などは気にせず、ただ頭に浮かんだことを書き続ければいいのです。大切なのは「書く」という動作。書き終えたら内容を読み返します。ジャーナリングを見返すことで、気づかなかった今の自分の気持ちに気付き、自分と深く向き合うことができたり、新しいアイデアや問題の解決法が見つかったりするのです。
パソコンやスマートフォンを使うことが多くなった今、私たちは書くという動作から随分遠ざかってしまっています。また、SNSやネット検索で知らず知らず現実逃避をしたり、SNS上の人と自分を比べて劣等感を抱いたり落ち込んだりしている人も多いのではないでしょうか?
コロナで外出がままならなかった2021年は、自由に動けない不自由さからくるストレスと、見えない不安に対するストレス、さらにおうち時間にインターネットを使う時間が増えてさらにネガティブな気持ちになってしまったりして、自分では気付いていなくても知らないうちにストレスを抱えていた人が多いはずです。
ネガティブな感情やストレスは、頭で整理しようと思ってもなかなかできないものです。またパソコンや携帯で解決しようとしても、途中でメッセージが届いたり、知らず知らずのうちにネット検索をしてしまい、気が散ったり雑念がわいてしまいがちです。
ジャーナリングの「書く」という動作に集中することで自分が気付いていなかった感情や今の気持ちに向き合うことができ、冷静に頭の中のもやもやを整理してすっきりした気持ちになれるのです。皆さんも書く瞑想、「ジャーナリング」で心を整え、2022年をよりよい一年にしてみませんか?