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市井紗耶香さん×ryuchellさん対談【幸せを自分で決めるということ】〈1〉「生きる」のは"愛を知るため"だと思う

家族・人間関係

 市井紗耶香さん×ryuchellさん対談 「生きる」のは“愛を知るため”だと思う

2022.05.20

つねに自然体でSNSでの前向きな発信が若者を中心に話題となっているryuchellさん。昨年の10月に初の著書「こんな世の中で生きていくしかないなら」(朝日新聞出版)が発売され、注目を集めています。今回saitaでは大人気のryuchellさんと、現在、「#本音で話そう」を連載中の市井紗耶香さんの対談企画を3回に分けてお届けします。第1回目は、ryuchellさんの書籍から「幸せとは?」というテーマでお2人に熱く語っていただきました。

——今日が初対面かと思うのですが、まずはお互いの印象を聞かせてください

市井さん(以下、市井):まずryuchellは私が描いていたイメージ通り。一目見た時から温かい空気をまとっていて、愛のある方だということが伝わってきました。相手に対する気遣いや間合いの取り方、瞬時にいろいろなことを感じとる方なんだろうなとも思いましたね。今回お会いできて本当に嬉しいです。

ryuchellさん(以下、ryuchell):僕も嬉しいです。実は4歳の時に「ASAYAN」(浅草橋ヤング洋品店:テレビ東京系)で市井さんを見てから応援していました。最初のジャケット撮影の密着も覚えています。ソロやセンターで歌われているところを今でもYouTubeで見返したりしています。

市井:ええ? その頃からですか? なんだか恥ずかしいな。

ryuchell:僕は「柔らかい大人になる」ということを目標にしているのですが、市井さんはまさに僕のイメージそのものです。ただ柔らかいということではなく、ちゃんと芯がある柔らかさを市井さんには感じます。小さい時から憧れていた方とこうしてお会いできて、とにかく感激です。

市井:ありがとうございます。私も嬉しいです。

市井さやか

 

「生きる」ということは愛を知るため、愛と出会うため

——昨年ryuchellさんが書かれた書籍をもとにいろいろと質問をさせてください。まずは書籍を出すことになった経緯を教えてください。

ryuchell:じつは本を出す予定はありませんでした。普段から自分の思っていることはSNSで発信しているので、それをわざわざ書籍にして買ってもらうのは…と躊躇していました。でも今回、朝日新聞出版社さんから心を抱きしめられるような企画書を頂いたので、この企画ならばファンの方にお金を出していただく意味があるかも、と思い決めました。書籍の写真も沖縄のカメラマンさんに撮っていただきました。

市井:カバー写真も素敵でした。なによりもこの「はじめに」の最初の一文「なぜ、生きているんだろう」に心を掴まれました。改めてryuchellの幸せの定義について聞かせてもらってもいいですか。

ryuchell:そうですね、自分の今までの人生を振り返ってみて「なんでこういう風に生まれてきたんだろう」「どうして人って生きているんだろう」と思うことがありました。宿命と思って受け入れたら楽なこともありましたが、そうは思えない日もあって…。ある時から「生きていることがキツくなる瞬間は、自分に愛が足りていない時だ」ってわかったんです。愛で満ちていればきっと「なんで生きているんだろう」なんて考えないと思うので。

市井:なるほど。確かに人間、満たされているときはそんな風に考えないですよね。

ryuchell:だから、「生きる」ということは愛を知るため、愛と出会うためなのかなと今は思っています。そしてそれは人との愛だけじゃない、自己愛でもいいと思います。

ryuchell

市井:とっても深い言葉ですね。私も同じように感じています。人は生まれながらに持って生まれた「個」があると思うのですが、それを奮い立たせることも大事だけれど、いかに自分を愛(め)でるかということも重要だと思っています。とはいえ、幸せって一筋縄ではいかないなって思いますね。最近は自分の中ですごくポジティブにいろんなこと割り切って考える部分もありますね。

ryuchell:わかります、書籍の中でも「割り切る」という言葉を使っているのですが、ネガティブな言葉として捉えられてしまいがちですが、僕の中ではポジティブなことと思っています。10代は負けたくない、諦めたくない、逃げたくないとがむしゃらに走ってきました。今の自分とはまったく違う性格でした。でも、色んなことを経験していく中で「諦める」「割り切る」「逃げる」「戦わない」そして「期待しないこと」。この5つが自分を守るための武器になるということに気付きました。

——そう思うようになったきっかけはあるのですか?

ryuchell:特に大きい出来事があったわけじゃなくて、10代の頃からいろいろな大人と出会ってきた中で気づいたことかなと思います。自分自身が天狗になったこともあったし、誰を信じればいいのか分からなくなった時もあったり、自分にめっちゃ自信がある日もあれば落ちる日もあって、泣いたり怒ったりする中で少しずつ5つの武器を身につけていった感じです。

自分を守り、愛せるのは自分だけ

市井:確かに、私たちは大人の世界にいち早く身を置いていたところもあって、自意識過剰になったり変な心配をしたりしていたかもしれないですよね。「安心できる場所」が、あまりないように感じていたのかな。ある時、旦那さんに「大丈夫だよ、人はそんなに自分のことを見てないよ」って言われた時、すごくびっくりしたんですよね。でもその本意は、みんなそれぞれ自分のことでいっぱいいっぱいで自分以外のことなんて気にしてないんだよ、だからナチュラルでいいよっていうことだったんですよね。それを言われてから、このままでいいのかなって思えるようになりました。

ryuchell:今は結婚して子どもが誕生し、「家族との場所は安心しても大丈夫」とわかってはいますが、人間やっぱりどこかで孤独だとも思うんです。まずは自分の弱さを受け入れること、自分を愛してあげること。それができるのは自分だけなんです。それができた時にようやく自分を守れるし、家族や周りに影響が出ていくと思います。

市井:まさにその通りですよね。ryuchellの考え方、本当に素敵で共感できます。
 

<市井紗耶香さん×ryuchellさん対談 第3回連載>

【第1回目】「生きる」のは"愛を知るため"だと思う(当記事)
【第2回目】「子育て」に生かしている母の教えとは
【第3回目】私たちの「これから」
 

インタビュー・文/安田ナナ
撮影/長谷川梓
ヘアメイク/megu(ryuchellさん)、hm Clair(市井さん)
衣装協力/MIESROHE(市井さん)


著者

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saita編集部

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