前回、「ファッションに迷う人は『自分自身の生き方』に迷っている」とお話しさせていただきました。
かなりの反響をいただき、私も励みになりました。
今回からは「ファション」と「生き方」がどうして「イコール」で結ばれるのかということを、実例をあげながら具体的にお話ししていきたいと思います。
今の自分について悩んでいる方の背中を押す“きっかけ”になれば嬉しいです。
自信が持てず、鏡を見るたびにため息をつく毎日…でも、「自分を変えたい」という強い思いから独立が実現したKさん
今回は社労士のKさんのことを詳しくお話します。
現在は独立されてご自身が描いていた「かっこいい社労士」として活躍されているKさんですが、社労士の資格がとれてすぐは…
- 自分の本来の目的にあった働き方ができない
- ジレンマを感じるものの、自信が持てない
- 鏡を見るたびにため息がでてしまう
そんな日々を送っていました。
当時はせっかく取得した資格を生かせず、事務的な社労士の仕事しか任されていない状態でした。
しかし、「今の環境も自分も変えたい」「だれかに必要とされる社労士になりたい」という強い想いは、Kさんから感じられました。
理想の「装い」が自信に変わり、なんと一年以内に独立!
自分の姿を鏡で見てはため息をついていたKさんですが、
- 自分の強みはどこか → 自己との対話
- 理想のイメージ → 言語化
- 今後、どんな風になりたいのか → 具体的に描く
などを一緒に深掘りし、まずはパーソナルなブランドの軸を構築することにしました。
- ストライプ柄のシャツ…誠実さ、実直さを
- ネイビーのパンツスーツで…直線的な知的さを
また、「頼り甲斐のある、憧れられるかっこいいと言われる社労士になりたい」というKさんの願望から
- 直線的なヘアスタイルで凛としたイメージを
- メイクはあくまでも華美すぎず
- スカーフなどの小物で意志の強さと華やかさを演出
- スカーフの柄はK さんが本来持つ温かさを出すために曲線的な柄を選択
すると、数か月前までは事務的な仕事しか任せてもらえなかったKさんが、新入社員の研修の担当に。
少しずつ装いも内面も変わっていく自分に自信がつくと、責任のある仕事を任されるようになったといいます。
今まで言われることのなかった「かっこいい」という言葉を会う人、会う人から言われるようにもなりました。
時間も勇気もかかるけれど、まずは「変わりたい」という気持ちが大事
そして、「変わりたい」と強く思うようになってから1年以内に独立。
今ではご自身の思い描いていた社労士として活躍されています。
もともと自分の中にまじめで実直、優しいという「強み」はあったものの、その軸が漠然としていて身動きが取れなかったKさん。
変化が出てきたことによりその軸がすっと固まり、強い決心や責任感に変わったようでした。
自分の強みがわかるようになったため、今ではセルフプロデュースできるほどファッションセンスもついたKさん。「今の自分が本当に大好きです」と話す姿は、講座に来られた当初とは別人のように生き生きとされています。
このように、少しの勇気で人は変われます。
一歩を踏み出すか、否かの違いです。
その一歩踏み出すまでには時間も勇気もいることもわかります。
ゆっくりでもいいので、「変わりたい」というあなたの気持ちの灯は消さないでいてくださいね。
Text by Nana Yasuda