教えてくれたのは……ニベア花王株式会社 池田さん、犬飼さん
池田浩二さん：ニベア花王株式会社 研究所 8x4、8x4Men担当 マネージャー
犬飼桂子さん：ニベア花王株式会社 研究所 8x4、8x4Men 担当 研究員
制汗デオドラント剤をより効果的に使うための2つのポイント
汗のニオイ対策の必需品「制汗デオドラント剤」。せっかく使うなら、最大限に力を借りたいところですよね。より効果的に使うためには、どのようなことに気をつけるとよいのでしょうか？
池田さん「制汗デオドラント剤には、『制汗成分』・『殺菌成分』・『消臭成分』の３種類の有効成分があります。制汗成分だけのものもあれば、２つの組み合わせのもの、3つすべて入っているものもあります。例えば、8x4アロマスイッチシリーズにはこの３つの有効成分がすべて入っています。
殺菌成分が入っていてもニオイ発生のもとになる皮膚常在菌が完全に死滅するわけではないため、皮脂や汚れ、古い角質などの菌がエサにするものが少ない状態にしてから制汗デオドラント剤を使うのが効果的です。」
意外と知られていない「ベストな使うタイミング」と「使う前のひと手間」
犬飼さん「肌が一番キレイな状態の入浴後に制汗デオドラント剤を使うのが、おすすめのタイミングです。外出前に使う方も多いと思いますが、その際はウエットティッシュや濡らしたタオルなどで肌をキレイに拭き取り、リセットしてからのほうが制汗デオドラント剤の効果が発揮しやすくなります。
私たちの製品で“長時間ニオイを防ぐ”と表記されているものは、朝から帰宅までニオイを抑えられるようにテストして作られていますが、もし外出先で暑さや運動で汗をかいてニオイが気になった場合には、同じように汗や汚れを拭き取ってから再び制汗デオドラント剤を使うとよいと思います。
脇はもちろんのこと、首まわりや耳の後ろ側も皮脂が出やすい部分になるので、汗のニオイやベタつきが気になることもあるのではないでしょうか。そういった場合も、まずは拭き取ることが不快感を軽減できるポイントです。」
どのタイプの制汗デオドラント剤を選べばいいの？
制汗デオドラント剤を選ぶときに、どのタイプを選ぶとよいのか迷った経験はありませんか？
「スプレータイプ」と「ロールオンタイプ」の長所と正しい使い方を教えていただいたので、自分に合った製品選びの参考にしてみてくださいね！
- スプレータイプ……広範囲に噴射して全身に使いやすい。香りのバリエーションが豊富なので、仕事や部活などで汗をかいた後に、いい香りでリフレッシュしたいときにおすすめ。パウダースプレーはさらさら感と、スプレーのクール感を楽しめる。有効成分がしっかり混ざるようによく振った後、 肌から適当な距離を取り（裏面の注意書きをみて）、一か所に集中せず、回すようにスプレーすると肌に均一に塗ることができる。
- ロールオンタイプ……直接肌に塗り込むのでピンポイントに使いやすく、より高い効果が得られる。コンパクトなのでポーチに入れやすく持ち運びにおすすめ。塗った後は衣服に付着して効果が半減しないように、しっかりと乾かすことがポイント。
池田さん「汗自体をケアしたい場合には『デオドラント剤』ではなく、制汗成分の入ったものを選ぶとよいと思います。
また、アルコール成分が入っている製品は、ひんやりして心地よいと感じる方も多いと思いますが、アルコールが苦手な方は、アルコールフリーのものを選ぶという点も意識してもよいかもしれません。選ぶ際に、製品の成分表をよく確認していただくとよいですよ。
足のニオイが気になる方はフットスプレーを選ぶなど、ニオイが気になるパーツに特化した製品を選ぶこともポイントになります。特化したものは、身体の各部分から発生しやすいニオイに対応した成分が入っていることも多いです。」
夏が終わってからも、引き続き汗のニオイケアを
制汗デオドラント剤は“夏の間だけ使う”というイメージが大きいですが、「じつは通年使うのがおすすめですよ！」と、犬飼さんはおっしゃいます。
犬飼さん「冬には、コートや首の上まであるニットなどで厚着をして汗をかくこともあると思います。冬は汗をかく機会が少ないことで汗腺の働きが鈍ってしまい、臭う汗をかきやすくなります。そのため、年間とおして汗のニオイ対策をおこなっていただけるとよいと思います。
製品にもよりますが、制汗デオドラント剤は他の医薬部外品・化粧品同様、未開封のままで適切に保管されていれば、製造後3年間はご使用いただけます。ただし、開封後は内容成分が変質する可能性も考えられるため、なるべく１シーズンで使い切るようにしてください。」
制汗デオドラント剤の使い方と商品の選び方を押さえておくと、今よりもニオイの悩みを軽減できるかもしれません。正しいケア方法で、快適に過ごしてくださいね！
