教えてくれたのは……管理栄養士・関口絢子さん
料理研究家・管理栄養士・インナービューティスペシャリスト。「健康な体と豊かな心を育む食卓」をテーマに、季節の体の変化や旬の食べ物にフォーカスした食の知恵をお届けします。YouTubeでも体に優しいレシピや知識を発信。
フライパンひとつでケーキが作れる！
今回はフライパンひとつでとても簡単、おいしい「タルトタタン」を作ります。りんごの皮に含まれる、体が喜ぶ栄養や効果についてご紹介します。
りんご
りんごの皮はポリフェノールと言って、抗酸化物質を豊富に含んでいます。りんごの皮に含まれるポリフェノールの栄養や効果などは、以下の通りです。
・プロシアニジン
プロシアニジンは強い抗酸化作用、アレルギー予防、美肌効果があると言われています。
・エピカテキン
エピカテキンは免疫力を高めることにも役立ちます。
・アントシアニン
アントシアニンは赤ワインにも含まれる、赤っぽい色の抗酸化物質なんです。視力の改善や高血圧予防にも役立ちます。
とにかくりんごの皮にはすばらしい栄養がたっぷり含まれていますので、捨てずに丸ごと摂っていきましょう。
そしてさらに皮と実の間に食物繊維やビタミンCも多く含まれます。おいしくて美容と健康に役立つ成分ばかりです。ぜひ丸ごと使っていきましょう。
「タルトタタン」の作り方
フライパンでカラメルを作っていきます。もし失敗をして焦げて苦くなってしまったら、味の決め手なので、もう一度トライしてください。
材料（22cmフライパン分）
- りんご……小2個
- ホットケーキミックス……100g
- 牛乳……70cc
- 卵……1個
- バター……20g
- 甜菜糖……30g
- 水……小さじ2（10cc）
バターは、調理に使うまで冷蔵庫で冷やしておきます。今回は甜菜糖を使用していますが、普段お使いのお好みの砂糖をお使いください。
作り方
1.りんごを皮がついたまま切ります。4等分に切ったりんごをさらに4等分に切ります。
2.次にカラメルを作ります。今回は22cmのフライパンを使います。フライパンに甜菜糖と水を入れてから、中火にかけます。
※焦がしすぎてしまうと苦くなってしまうので注意してください。煮詰まってくると砂糖の濃度が高くなり、焦げ始めます。色づき始めると焦げるのがあっという間なので、事前にバターを準備しておき、フライパンの様子を見るなど注意してください。
3.2の色が茶色く、ちょうどいい焦がし具合になったら火を止めて、冷たいバターを入れます。冷たいバターを入れると、砂糖がカラメル化するのを止めてくれます。
※糖液がさらりとしてきたら色づきのタイミングです。煙が出てきたら茶色くなる合図です。
4.りんごの皮がフライパンの底につくように並べます。しあがりの顔になるので、丁寧にしあげてください。
5.フライパンの中央にすき間ができたら、なるべくりんごですき間をうめるようにして、フライパンが見えないようにリンゴをすき間なく敷き詰めてください。
※余ったりんごはすき間に適当に入れてください。
6.フライパンにふたをして、りんごに火を通していきます。火加減は、弱火から中火ぐらい10分ほど見ていきます。
7.生地を作ります。牛乳を入れたカップに卵を割り入れ、混ぜ合わせます。ホットケーキミックスに卵を合わせた牛乳を一気に入れ、合わせていきます。
8.10分経過をしたら、火を弱火にします。りんごの上に生地をのせます。りんごから生地がはみ出ないように中心部から生地をのせていきます。生地をのせたらふたを閉めて、弱火で10分蒸し焼きにします。
9.ホットケーキミックスの生地がふんわりと盛り上がっていたら、できている目安になります。念のために竹串などを刺してみて、くっついてこなければOKですので、火を止めます。フライパンに皿を被せて、一気にひっくり返して、できあがりです。
※冷めてくるとどんどんと下のカラメルが硬くなって取れなくなります。熱いうちに軽くフライパンをゆすって外しやすく動かして、生地が動けばOKです。
甘さ控えめのホットケーキミックスがベースなので、ふんわりしていて食べやすいです。りんごの酸味とキャラメルの香ばしい香りがとてもいい感じです。りんごの皮があることで食感のアクセントになっていておいしいです。
いかがでしたか？ フライパンひとつで簡単に作れます。「りんごで何か作ろうかな」と思ったときはぜひ試してみてください。
▼詳しい作り方は動画で確認できます。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しております。
