教えてくれたのは……小林青果株式会社
創業以来70年以上にわたり、北九州中央卸市場にて青果の生産者と小売店舗のバイヤーを結ぶ仲卸業を営む小林青果株式会社。九州各県だけでなく、全国各地から旬の食材や特性の強い商品を仕入れ、お客様へお届けしている。安全で安心できる食品の提供はもちろん、作り手の思いや熱量、消費者の期待、販売店の信頼を大切にしている。
栄養素によって異なる最適な調理方法
それぞれの栄養素には、それぞれ適した調理方法があります。適した調理方法をすることで野菜本来の風味を活かしつつ、栄養価を最大限に引き出すことができます。
熱に弱い栄養素
アントシアニン・ビタミンB・ビタミンC
前回の記事でも紹介したアントシアニン・ビタミンB・ビタミンCを含む野菜果物は、熱に弱く、水に溶けやすいのが特徴です。そのため生食で食べるか、過熱しても短時間で調理するようにしましょう。過熱するときは、蒸す、または電子レンジで加熱することをおすすめします。
おすすめの調理方法
サラダやマリネ、スムージーがおすすめです。
ブルーベリーやキウイフルーツは、ヨーグルトと一緒に食べるとより効果的です。
油と一緒に摂取すると効果のある栄養素
ビタミンEやベータカロテン
前回の記事でも紹介したビタミンEやベータカロテンを含む野菜は、健康維持に欠かせない栄養素を豊富に含んでいます。これらの栄養素は脂溶性であるため、油と一緒に摂取することで体内への吸収率が高まります。
<おすすめの調理方法1> 油を使って加熱調理をする
にんじんやかぼちゃなどの緑黄色野菜は、油で炒めることによってその栄養素を効率良く体に取り入れることができます。また、天ぷらのような揚げ物にすることも、美味しく栄養を摂取する一つの方法です。
<おすすめの調理方法2> ドレッシングをかける
野菜サラダに適量のドレッシングを加えたり、ごま油を少し垂らしたりすることでビタミンの吸収を助けることができます。卵と一緒に食べることも、ビタミンEやベータカロテンの吸収を高める効果があるとされています。
時短で簡単!おすすめメニューをご紹介
かぼちゃのドレッシング和え
- かぼちゃを厚さ1cm、長さ3cmぐらいに適当に切り電子レンジで3分ぐらい過熱します。
- 加熱したかぼちゃにお好みのドレッシングやチョレギサラダドレッシングを和えるだけで完成です。
(茹で卵を混ぜてマヨネーズと和えるのもオススメ!)
アスパラガスのオリーブソテー
- アスパラガスを適当な大きさに切ります。
- フライパンにオリーブオイルをひいて、アスパラガス全体にうっすら焼き目がついたら、焼き塩やブラックペッパーをかけて完成です。ベーコンと一緒にバターで炒めるのもおすすめです。
(その他、豚バラ肉で巻いて醤油ベースの甘辛ダレに絡めて食べるのも美味しいですよ!)
それぞれの栄養素に合った調理方法を知ることで、毎日の食卓ががますます美味しく、健康になりますね。皆さんも、ぜひお試しください!